【カホンのおすすめメーカー】シュラグベルク社のおすすめカホンと選び方

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カホン

Schlagwerk(シュラグベルク)社はドイツの老舗パーカッションメーカーで、カホンを中心に製造販売しています。
カホンが世界中で使われるようになったのはシュラグベルク社の功績と言っていいくらいのメーカーですが、パーカッション初心者の方にはあまり知られていないかもしれません。

私はずっとシュラグベルクのカホンを使っていてサウンドや品質感などとても気に入っていて、シュラグベルクを知らないという方にもぜひ知っていただきたいと思ってこの記事を書きました。
シュラグベルクのラインナップとそれぞれの特徴、また特におすすめの2 in Oneのシリーズから代表的なモデルをご紹介します。

  • ビギナー向きのエントリーモデル
  • 初心者の方が音を出しやすいモデル
  • 初心者だけど長く使えるいいカホンが欲しい方、すでにカホンを持っていてそろそろ上級機種に買い替えたい方におすすめのモデル
  • 背の低い方、手が痛い方向けのモデルなど・・・

カホン選びに迷っている方の参考にしていただけると嬉しいです。



シュラグベルクのおすすめポイント

シュラグベルクについて簡単にご紹介します。

シュラグベルクは1982年に2人の職人が小さな納屋で、ブラジルのログドラムを修理したことから始まったそうです。
1990年、最初のカホン”La Peru”が販売され、世界的にヒットしたことからシュラグベルクの名前が知られるようになりました。
現在は、幅広いラインナップでカホンを提供しており、プロアマ問わず世界中のパーカッショニストに愛用されています。

日本の販売元コマキ通商さんのサイト↓

シュラグヴェルク - コマキ通商ウェブ
TOP ABOUT US PRODUCT NEWS SCHLAGWERK SOUND EXPERIENCE I

そんなシュラグベルクのおすすめポイントは次の通り。

  • 厳選された素材を使用
    長年の取引で信頼しているサプライヤーから高品質の木材を使用している。
    特に、バーチ材、アルダー材、ビーチは最高品質だということ。
    他のカホンメーカーと比べてもシュラグベルクのカホンは素材の種類が多いと思います。
    用途や好みに合ったカホンが探せるのではないでしょうか。
  • 職人の手によって完成度の高い楽器が作られている
    カホンをアーティストが演奏する芸術作品と考え、職人の手によって最適化された工程で製造している。
    大量生産でも高い品質と完成度の製品が作られるのは、とてもドイツらしいですね。
  • サウンドへのこだわり
    HPを見るとサウンドへのこだわりが難しくて、ちょっと何言ってるかわからないところもありますが、重厚な低音と気持ちよくひずんだ高音のバランスが考えられて、ひとつひとつのカホンが作られているんだな~、と思います。
    私も全部のモデルを叩いたことはないですが、叩いていると体や耳に気持ちよく響いて、合奏してもよい存在感があります。
  • 幅広いラインナップ
    初心者~上級者向けのたくさんのモデルがあり、用途や音楽ジャンルによって選択の範囲が広い。
    響き線の種類ひとつをとっても、何種類かあってそれぞれユニークな特徴があります。
  • 国内でも取り扱いが多く購入しやすい。安心して使える
    カホンはあとからメンテナンスが発生することはあまりないかもしれませんが、安定して販売されているのはやはり安心です。

シュラグベルク社のラインナップ

シュラグベルク社のラインナップは下のような感じです。(2024年9月時点)

クラスシリーズ名特徴響き線
ハイ
エンド
Evo 打面、側面、上下面にそれぞれ異なる材料を使用し、サウンドを追求したもの。プリサイスOS Evoとラ・ペルー Evoの2つのラインがある。スネアワイヤー8本
ファインライン・
コンフォート
CLMプレス工法により、継ぎ目のないり高級ドラムシェルのような構造を実現した。これにより今までにない「鳴り」を生み出している。スネアワイヤー12本
ミドルラ・ペルーペルーのカホンをもとにデザインした源流的なカホン。響き線は2本のギター線タイプ。スネアワイヤー4本
2 in Oneスネアと同様のスパイラルタイプの響き線を採用しスネアとバスドラを再現。ドラム的に使うのに最適スパイラルタイプ(バネ式)
アジャイル響き線の早くタイトな反応が特徴コイル線タイプ
URBAN OSストリートライブ仕様のモデルスネアワイヤー4本
エントリーRudiments高品質なSchlagwerk製品を手頃な価格で入手できるビギナー向きモデル。
持続可能なSPLボディを使用している(X-Oneの後継機種)
スパイラルタイプ(バネ式)
以前はプリサイスOSというシリーズがありましたが、現在HPになく、廃止されたようです。
プリサイスOS Evoに移行したのかも?

ミドルクラスは種類が豊富で、それぞれ個性のあるカホンが揃っています。
価格もそこまで高くなく上級クラス並みに音の良いカホンがあるので、選ぶならミドルクラスを検討するのがおすすめです。
特に2 in One、2 in One Deluxeはモデルの種類が多く、ドラムのように演奏するのに向いているためポップスが多い方には一番おすすめです。
プロが使うモデルもあります。

エントリークラスのRudimentsは手軽な価格でビギナー向けに作られたモデルです。
ただ初心者でも、ずっとカホンを続けていきたい方は、Rudimentsよりもミドルクラスの中から低価格のモデルを選ぶ方ことも検討されてはいかがでしょう。

次からそれぞれのモデルについてご紹介していきます。

エントリーモデル Rudiments

高品質なシュラグベルクのカホンを、手頃な価格で入手できるビギナー向きのシリーズです。
シュラグベルクでは、従来X-Oneというラインでビギナー向けのカホンを販売していましたが、Rudimentsはその後継機種として作られました。

Rudimentsの特徴

側面に持続可能なSPL複合材を使用、また響き線にはスパイラルタイプが使用されています。

スパイラルタイプの響き線はスネアに使われている響き線と似ていて、それがカホン上部に取り付けられています。
このためカホンの上部を叩くとスナッピーなスネアの音が、また少し下を叩くとあまり響き線が鳴らないベース音となり、ドラムのように使うのに適した構造になっています。

このスパイラルタイプの響き線は、ミドルクラスの2 in Oneに使われているものと似ていて、それの簡易版のように見えます。
また2 in Oneでは着脱可能ですが、Rudimentsは固定式のようです。

手頃な価格帯のモデル[SR-CP80、SR-CP90、SR-CP91]

モデル名素材響き線サイズ価格帯(2024年1月)
SR-CP80打面:バーチ材
側面:SPL複合材
20線×2(スパイラル)30×30×50cm17,000~20,000円
(価格は変動します)
SR-CP90
SR-CP91
23,000~30,000円
(価格は変動します)

Rudimentsの価格はかなりお手頃に設定されています。
調べたところ、ナチュラルな色のSR-CP80は安いお店だと17,000円くらいからありました。(2024年8月時点)
初めてだから、まずは手ごろなものを購入したいという方はいかがでしょうか。

ただ、音色などはそれなりだと思うので、ミドルクラスの中で低価格のモデルと比較することをおすすめします。

※シュラグベルクのほとんどのカホンにはカホンケースが付属していますが、Rudimentsにはカホンケースは付属しない場合が多いようです。お店によるようなのでご確認ください。

Rudimentsの詳細情報はこちら ↓

※amazonはよく売り切れてますが、時々補充されるようです。
※楽天市場は、違う商品が上位に表示されることがあります。モデル名をのご確認をお願いいたします。

おすすめのミドルクラス2 in One、2 in One Deluxe

ポップスなどのジャンルでドラム的に演奏するのに向いていて、初心者から上級機種への買い替えを検討されている方まで、幅広くおすすめのシリーズです。

2 in One、2 in One Deluxeの特徴

2 in Oneはシュラグベルクの中で種類が一番多く、一番使われているモデルではないでしょうか。
初心者の方に使いやすいモデルがある一方、上級機種に負けない性能のモデルもありおすすめのシリーズです。

2 in Oneには「2 in One」と「2 in One Deluxe」の2つのシリーズがあります。
(私は2 in One Deluxeを使っています)

「2 in One」「2 in One Deluxe」共に、一番の特徴は、着脱可能なスパイラルタイプの響き線です。
スネアドラムと同じスパイラルタイプの響き線がカホン上部に取り付けられていて、上部を叩くとスネアのようなスナッピーな音、少し下を叩くと響き線のあまりならないベース音になり、ドラムサウンドを演奏するのに向いています。

←響き線を外した状態。
これは2 in One Deluxe(CP430)の響き線なので、84線です。
2 in Oneは40線になっており、本数を増やすことにより、叩いたときの反応性を上げているようです。

響き線を取り付けた状態。
後ろのサウンドホールから見るとこんな感じ。
奥の面が打面なので、打面の裏側に響き線が押し付けられています。スネアの響き線と似た感じになってます。

響き線は着脱可能なので、はずすとスナッピー感のないボンゴのような音にすることもできます。
(私は外して使ったことはありませんが)

「2 in One Deluxe」には響き線の他にも、素材や構造などにドラムサウンドをさらに追及するための特徴がみられます。

モデルのご紹介

2 in One Deluxe

“エボニー” SR-CP432~ベース音が力強いプロも使うモデル
モデル名素材響き線サイズ価格帯(2024年1月)
SR-CP432打面:エボニー合板
側面:SPL合成材
84線(スパイラル)
バネ状
30×30×50cm47,000円くらいから
(価格は変動します)

まず、私が実際に使っているカホンを紹介させてください。
ほんとにおすすめしたいモデルです。

このカホンは、低音(ベース音)の響きが特に優れています。
たぶんSPL合成材の特性(少し重いです)と、打面に使われているエボニーの特性で低音が響きやすいためではないかと思います

トーンやスラップの音はやや硬質でくっきりとしたスネアサウンド、重厚な低音といいバランスです。

プロのパーカッショニストがホールのライブでこのカホンを使っているのを見たことがあります。
ベースの重低音感とスナッピーなトーン・スラップが本当にいい音でした。
このCP432は、上級機種と比べると手頃なのに上級機種並みのクオリティがあると思います。

重低音感のあるベース音が好きな方、ポップス中心に演奏する方はいかがでしょうか。

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“ウェンジ” SR-CP430~アコースティックなサウンド
モデル名素材響き線サイズ価格帯(2024年1月)
SR-CP430打面:ウェンジ合板
側面:アルダー材 – 7プライ
84線(スパイラル)
バネ状
30×30×50cm38,000~5万円くらい
(価格は変動します)

このCP430は、上で紹介したCP432と同じ”2 in One Deluxe”のモデル。
CP432と比べて、木の暖かみのあるアコースティックなサウンドが特徴です。
(私が最初に買ったカホンで、JPCに行っていろいろ叩かせていただいた中から選びました)

CP432とCP430のどちらがいいかは、好みかと思います。
重低音の響きよりもアコースティックで伝統的な感じが好みの場合は、こちらがいいかもしれません。

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サウンドハウスは安いです。

2 in One

SR-CP404~手ごろな価格でビギナーにもおすすめ
モデル名素材響き線サイズ価格帯(2024年1月)
SR-CP404打面:ビーチ材
側面:バーチ材 – 8プライ
40線(スパイラル)30×30×50cm33,000~4万円くらい
(価格は変動します)

CP404は、2 in Oneの中でもっとも標準的で手ごろな価格のモデルでです。

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打面のデザインがとても個性的ですね。
色は、ナチュラル・ブラック・レッドの3色あり、それぞれ品番がCP404、CP404BLK、CP404REDになります。(同じデザインのCP403は丈の低いモデルになるのでご注意ください)

アコースティックなサウンドのバランスがよく、様々なジャンルに使いやすいモデルと言われています。
これは、私がパーカッションを始めた時に通った専門学校に置いてあったカホンで、初心者だった私にもとても叩きやすかったです。

下のストリートピアノの動画の中で2 in Oneが使われています。
なかなかいい感じではないでしょうか。

SR-CP403~背の低い方に丈の低いカホン
モデル名素材響き線サイズ価格帯(2024年1月)
SR-CP403打面:ビーチ材
側面バーチ材 – 8プライ
40線(スパイラル)30×30×45cm29,000~45,000円くらい
(価格は変動します)

CP403はCP404の高さが低いモデルです。

シュラグベルクはカホンのサイズはほとんどが30 x 30 x 50 cm(高さが50cm)ですが、このCP403は30 x 30 x 45cm(高さが45cm)。
背が低くて、50cmだと演奏しずらいという方向けかと思います。
(ご参考までに、私は身長158cmで50cmの高さで特に問題ないです)

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SR-CP408、SR-CP410~シュラグベルクらしいデザイン
モデル名素材響き線サイズ価格帯(2024年1月)
SR-CP408打面:ダーク・オーク合板
側面:バーチ材 – 8プライ
40線(スパイラル)30×30×50cm40,000円~5万円
(価格は変動します)
SR-CP410打面:バリスタ合板
側面:SPL合成材
40線(スパイラル)30×30×50cm39,000円~58,000円
(価格は変動します)

CP404の個性的なデザインはちょっと・・・と言う方には、シュラグベルクらしいデザインのCP408、CP410(バリスタSPL)はいかがでしょう?
こちらは2inOneでありながら、2inOne Deluxeに迫る品質のモデルと言われています。

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CP410(バリスタSPL)は、2inOne DeluxeのCP432と同じく側面に黒いSPL合成材が使用されており、ベースの音量がしっかり出る仕様になっています。
ドラムのように演奏したい方にはかなりおすすめです。

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SR-CP408ST、SR-CP410ST~カホンを叩くと手が痛い人に
モデル名素材響き線サイズ価格帯(2024年1月)
SR-CP408ST打面:ダーク・オーク合板
側面:バーチ材 – 8プライ
40線(スパイラル)30×30×50cm49,000円~52,000万円
(価格は変動します)
SR-CP410ST打面:バリスタ合板
側面:SPL合成材
40線(スパイラル)30×30×50cm57,000円くらい
(価格は変動します)

このモデルは、打面の上部にクッション材が組み込まれていて、叩いたときの手の痛さを軽減する構造になっています。
最初のころは、カホンを叩くと普通は手が痛いですが段々慣れてくるとは思います。
でもそれでも痛い!という方はこのカホンもあります。

この”ソフトタッチ仕様”は、上で紹介したCP408とCP410(バリスタSPL)それぞれに設定されています。

この音色は、もともとのCP408やCP410と比べて「少しソフトかも?」という声もありますが、気になるほどではないようです。

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(参考)上級機種[Evo、ファインライン・コンフォート]レビュー

ここではハイエンドクラスのEvoとファインライン・コンフォートについて、叩いた感想をレビューしていきます。
私は上級者ではないので参考にならないかもしれませんが、時々レッスンで使わせていただくのでもしよかったらご覧ください。

SR-CP5905(プリサイスOS Evo)

モデル名素材響き線サイズ価格帯(2024年1月)
SR-CP5905打面:SC6-ウォールナット材
側面:ビーチ(側面アルダー)
2×4本 ギター線タイプ30×30×50cm78,000~円
(価格は変動します)

叩いてみるとまず、叩いたときの反応が素晴らしいと感じます。

サウンドが上級機種らしいいい音(語彙力なくてすみません)なのはもちろんとして、特にトーンやスラップ(スネアの音)がアタック感がすごく出て、うまくなったような気がします。
いつもはうまく鳴らない指を使った細かい音も、Evoでやったら全部きれいに鳴って「おぉ~!」ってなりました。
これは、EVOの響き線のレスポンス性がよいためだと思います。

ベース音(低音)は、叩た時に聞こえる音よりも、壁から跳ね返ってきた低い音がボン!と時差で聴こえるのが印象的でした。

個人的にはポップスでドラムのように演奏するには、上でご紹介した2 in One Deluxe SR-CP432の方が使いやすいかも?と思いました。

ただ、上級機種らしいサウンドと、叩いた時の反応性のよさはとても魅力的。
なかなか手が出ない価格ですが、いつかは欲しいカホンです。


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SR-CP605(ファインライン・コンフォート)を初心者のころ叩いた感想

モデル名素材響き線サイズ価格帯(2024年1月)
SR-CP605打面:ホンジュラス・ローズウッド
側面:ビーチ材/CLMプレス工法(継ぎ目のないスネアのシェルのような構造)
CW2スネア・ワイヤー
12本
30×30×50cm77,000~90,000円
(価格は変動します)

カホンを始めて2年目の初心者のころ、ファインライン・コンフォートを叩かせてもらったことがあります。
その時は正直言って普段使っている2 in Oneと比べて音が鳴りにくい印象でした。

先生が叩くとすばらしいのですが、私が叩くとうまく響らず「あれ?」と言う感じ。
初心者向きのモデルは鳴らしやすく作ってあると思いますが、こちらは経験がないと鳴らすのが難しいのかも?
そういうモデルもあるかもしれませんね。

外観は家具のように美しいです!

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おわりに

シュラグベルク社のカホンラインナップの概要とおすすめのカホン、上級機種のレビューをご紹介しました。
まだまだ知らないモデルもたくさんあるので、また叩く機会があったらご紹介していきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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