シュラグベルク カホンで人気の「2 in One」シリーズ|目的・用途ごとにおすすめモデルをまとめました

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モデル・選び方

シュラグベルクのカホンをご存じでしょうか。
シュラグベルクはドイツの老舗パーカッションメーカーで、個性的で魅力的なカホンが揃っています。

私も初心者の頃からのユーザーで、サウンドが体に響く感じや反応性などとても気に入っていて、特に初心者や中級の方にもおすすめしたいブランドなのです。

実績のあるブランドなので、私がおすすめするまでもないのですが、ただひとつ、シュラグベルクはラインナップが豊富なので、初めての方はどれがいいか迷うかもしれません。
そこでこの記事では、シュラグベルクの代表的な「2 in One」シリーズについて、私の経験も踏まえて用途・目的別おすすめモデルをまとめでみました。
また、ラインナップ全体の比較表と上級機種のレビューも加えました。
カホン選びの参考にしていただけると嬉しいです。

シュラグベルク社の特徴

歴史

シュラグベルクは1982年に2人の職人が小さな納屋で、ブラジルのログドラムを修理したことから始まったそうです。
1990年、最初のカホン”La Peru”が販売され、世界的にヒットしたことからシュラグベルクの名前が知られるようになりました。
現在は、幅広いラインナップでカホンを提供しており、プロアマ問わず世界中のパーカッショニストに愛用されています。

シュラグベルクの魅力|おすすめポイント5つ

シュラグベルクのおすすめポイントは次の5つです。

  1. 厳選された素材 シュラグベルクは信頼関係のあるサプライヤーから高品質な木材を調達しているとのこと。確かに他のメーカーと比べ素材の種類が豊富だと感じます。用途や好みに合わせたカホンが見つけやすいのではないでしょうか。
  2. 職人による高い完成度 シュラグベルクのカホンは、職人の手で丁寧に作られています。どのカホンでも高い品質が確保されているというのは、ドイツらしいですね。
  3. サウンドへのこだわり 重厚なベース音とひずんだスネアトーン。バランスにこだわり、どのカホンも個性的でありながら、それぞれに優れたバランスが評価されています。
  4. 豊富なラインナップ 初心者から上級者向けまで多種多様なモデルがあります。
  5. 安心の取り扱い 国内で多くの販売店があり、購入しやすく安心して使えます。カホンはそれほどメンテナンスが必要な楽器ではありませんが、取り扱いが多いのはやはり安心です。

シュラグベルクのカホンラインナップ|初心者向けからプロ向けまで

シュラグベルク社のラインナップは下のような感じです。(2024年9月時点)
※この他に限定モデルもあります。

クラスシリーズ名特徴響き線
ハイ
エンド
Evo 打面、側面、上下面にそれぞれ異なる材料を使用し、サウンドを追求したもの。プリサイスOS Evoとラ・ペルー Evoの2つのラインがある。スネアワイヤー8本
ファインライン・
コンフォート
CLMプレス工法により、継ぎ目のないり高級ドラムシェルのような構造を実現した。これにより今までにない「鳴り」を生み出している。スネアワイヤー12本
ミドルラ・ペルーペルーのカホンをもとにデザインした源流的なカホン。響き線は2本のギター線タイプ。スネアワイヤー4本
2 in Oneスネアと同様のスパイラルタイプの響き線を採用しスネアとバスドラを再現。ドラム的に使うのに最適スパイラルタイプ(バネ式)
アジャイル響き線の早くタイトな反応が特徴コイル線タイプ
URBAN OSストリートライブ仕様のモデルスネアワイヤー4本
エントリーRudiments高品質なSchlagwerk製品を手頃な価格で入手できるビギナー向きモデル。
持続可能なSPLボディを使用している(X-Oneの後継機種)
スパイラルタイプ(バネ式)

どれも、それぞれ個性のあるラインになっています。

この中で「2 in One」はシュラグベルクの代表的なシリーズ。
モデルの種類も多く選びやすい、おすすめのラインです。
初心者~経験豊富な方までいろいろな方に使いやすいモデルではないかと思います。

Rudimentsは初めての方が安くカホンを手に入れることが出来るモデルですが、”ずっとカホンを続けていきたい”、”少しいい楽器の方がいいかも?”という方には、2 in Oneの方が長く楽しめると思うので、こちらをおすすめします。

それではここから、おすすめの「2 in One」についてご紹介していきます。

2 in Oneシリーズの特徴|シュラグベルクの人気シリーズの魅力

2 in Oneには「2 in One」と「2 in One Deluxe」の2つのラインがあります。
「2 in One Deluxe」は「2 in One」の上位機種になります。

この2 in Oneの一番の特徴は着脱可能なスパイラルタイプの響き線です。
この響き線はチューニングの必要もないのでとても扱いやすいです。

←響き線を外した状態。
これは2 in One Deluxeの響き線で、84線です。
2 in Oneは40線にになっています。

響き線を取り付けた状態。
見づらいですが後ろのサウンドホールから見るとこんな感じ。

響き線は着脱可能なので、はずすとスナッピー感のないボンゴのような音にすることもできます。
(あまり外して使うことはないかもしれませんが・・・💦)

このような響き線を採用している、2 in Oneシリーズのモデル全体としては、扱いやすいスネアサウンドと豊かな低音の響きが出せるところが特徴となっています。

2 in Oneの人気モデル|おすすめモデルとその特徴

ここでは、2 in Oneから用途別におすすめのモデルを紹介していきます。

SR-CP404|手頃な価格でビギナーにもおすすめ

モデル名素材響き線サイズ価格帯(2025年4月)
SR-CP404打面:ビーチ材
側面:バーチ材 – 8プライ
40線(スパイラル)30×30×50cm約35,000~42,000円

CP404は、2 in Oneの中で最も手に入れやすい価格のモデルでです。

打面のデザインがとても個性的。
色は、ナチュラル・ブラック・レッドの3色あり、それぞれ品番がCP404、CP404BLK、CP404REDになります。(同じデザインのCP403は丈の低いモデルになるのでご注意ください)
アコースティックなサウンドのバランスがよく、様々なジャンルに使いやすいと言われています。

CP404の商品レビュー例
  • クリアで歯切れの良いスネアサウンドと、しっかりした低音のバランスがとれている。
  • 叩く強さや場所によって音色の変化がつけやすいの意見も。
  • ドイツ製でつくりがしっかりしており安心して長く使える、コストパフォーマンスが良い、初心者にも扱いやすい。
    (これは比較的手に入れやすい価格という点からのレビューだと思われます)
  • (デメリット)音量が響くため演奏する時間帯に配慮が必要、逆にスネアの音量を出すために強く叩く必要があるという意見もあり

デメリットは両面の意見があるので、使い方によるのかもしれません。

ことさと
ことさと

このモデルは、私がパーカッションを始めた時に通った専門学校で使われていました。初心者だった私にもとても叩きやすかったです。
レッスンでも十分使えるということで、選ばれたのかなと思いました。

下のストリートピアノの動画の中で2 in Oneが使われています。
なかなかいい感じではないでしょうか。

SR-CP408、SR-CP410|上位機種にせまる実力の機種

モデル名素材響き線サイズ価格帯(2025年4月)
SR-CP408打面:ダーク・オーク合板
側面:バーチ材 – 8プライ
40線(スパイラル)30×30×50cm約40,000円~50,000円
SR-CP410打面:バリスタ合板
側面:SPL合成材
40線(スパイラル)30×30×50cm約44,000円~58,000円

シュラグベルクらしいデザインのCP408、CP410(バリスタSPL)は、2inOneでありながら、2inOne Deluxeに迫る品質のモデルと言われています。

CP408商品レビュー例
  • 音質、筐体の作り、デザイン、コストパフォーマンスの良さなどで、高評価が多い
  • 低音の響きが良いという意見も。
  • ダークオークの落ち着いた外観に高級感があると好評。
  • 高音は鳴りすぎず落ち着いている。
  • 値段相応のサウンドを出すには、ある程度練習が必要という意見もあり。

CP410(バリスタSPL)は、側面に黒いSPL合成材が使用されており、ベースの音量がしっかり出るところが特徴です。
ドラムのように演奏したい方、バンドアンサンブルに使う場合などにおすすめのモデルです。
※2 in One DeluxeのCP432はこれと似た特性の上位機種だと思います。

CP410商品レビュー例
  • SPL合板による、力強い低音が魅力との評価が多い。
  • 多様な音楽ジャンルに使える。
  • 比較的扱いやすく、初心者にもおすすめできるとの声もあり。

力強い低音とはっきりとしたスナッピーサウンドを求める人に評価されているようです。ただ、低音の力強さについては好みが分かれ、より軽い音質が良い人には上で紹介したCP404やCP408の方がよいかもしれません。

SR-CP403|背の低い方も安心

モデル名素材響き線サイズ価格帯(2025年4月)
SR-CP403打面:ビーチ材
側面バーチ材 – 8プライ
40線(スパイラル)30×30×45cm約31,000~44,000円

CP403はCP404の高さが低いモデルです。

シュラグベルクはカホンのサイズはほとんどが30 x 30 x 50 cm(高さが50cm)ですが、このCP403は高さが45cm。
背が低いので50cmだと演奏しずらいかも?と心配な方に。

SR-CP408ST、SR-CP410ST|カホンを叩くと手が痛い人に

モデル名素材響き線サイズ価格帯(2025年4月)
SR-CP408ST打面:ダーク・オーク合板
側面:バーチ材 – 8プライ
40線(スパイラル)30×30×50cm約44,000円~55,000万円
SR-CP410ST打面:バリスタ合板
側面:SPL合成材
40線(スパイラル)30×30×50cm約43,000~55,000円

このモデルは、打面の上部にクッション材が組み込まれていて、叩いたときの手の痛さを軽減する構造になっています。
上で紹介したCP408とCP410(バリスタSPL)それぞれに、このソフトタッチ仕様が設定されています。
カホンを叩いたときに手が痛いのは、初心者「あるある」ですが、どうしても痛いという方は、このモデルはいかがでしょうか。

音色は、もともとのCP408やCP410と比べて「若干ソフトかも」しれないが、気になるほどではないとの意見がありました。

2 in One Deluxe|さらに上級者向けのサウンド

“エボニー” SR-CP432|プロも使う人気モデル

モデル名素材響き線サイズ価格帯(2024年1月)
SR-CP432打面:エボニー合板
側面:SPL合成材
84線(スパイラル)
バネ状
30×30×50cm約51,000円~63,000円

このカホンは、叩いたときに体に響くずっしりとした低音(ベース音)と硬めのスネア音が特徴。
SPL合成材(少し重い)と、打面に使われているエボニーの特性で、このバランスが生み出されていると思います。

ことさと
ことさと

私はこのカホンを使っていて、ほんとにおすすめです!
初めてのカホンを選ぶときに迷って、「まだこれは贅沢かも」とあきらめたのですが、やっぱり欲しくて2年後くらいに購入しました。
重い低音とはっきりとしたスネア音が好きな方にはおすすめです。

プロの方が、ホールでこのカホンを使っているのを見たこともあります。
ベースの重低音感とスナッピーなトーン・スラップが本当にいい音でした。

このCP432は、EVOなどの上級機種と比べると手頃なのに上級機種並みのクオリティがあると思います。
重低音感のあるベース音が好きな方、バンドで演奏する方はいかがでしょうか。

CP432商品レビュー例
  • スネア音は非常に豊かで、低音はパワフルにしっかりと響く。また、音の分離が良く、それぞれの音がクリアに聴こえるなど。
  • ロック、ポップス、アコースティックなど、様々なジャンルに使えるとの声があります。
  • 音量が大きいため、演奏環境によっては注意が必要との意見あり。
    (実際、大きいと思います😅)
  • 価格は通常の2 in One よりも高めだが、その分音質が良いとの意見が多い。
  • 初心者から上級者まで、幅広い層におすすめできるモデルとの声があります。
    (確かに初心者にも扱いやすいと思います)
  • 明るく軽快なスネアサウンドを好む方には、他のモデル(CP408など)の方が適しているとの意見もありました。ここは上で紹介したバリスタCP410と似ていますね。

“ウェンジ” SR-CP430|アコースティックで温かみのあるサウンド

モデル名素材響き線サイズ価格帯(2025年4月)
SR-CP430打面:ウェンジ合板
側面:アルダー材 – 7プライ
84線(スパイラル)
バネ状
30×30×50cm約50,000~52,000円

2 in One Deluxeで、CP432と比べて木の暖かみのあるアコースティックなサウンドが特徴です。

ことさと
ことさと

私はこれも所有しています💦
上のCP432と比べると、音色が軽快で温かいと思います。カホンらしいアコースティックな響きが好きな方は、こちらの方がよいかも。

CP430商品レビュー例
  • 低音が深く、スナッピーの反応も素晴らしい、繊細なスネアの音色が気に入っているなど、音色への高い評価が見られます。
  • 作りがしっかりしていて、長く使えそうとの意見あり…これはシュラグベルクのカホン全体に見られる意見です。
  • 初心者でも扱いやすく、上級者でも満足できると高い評価があります。
  • 「2 in One」と比べると高い(デメリット)が、それだけのクオリティがある(メリット)との声もありました。
    (ここは人それぞれですね)

上級機種レビュー|“Evo”と“ファインライン・コンフォート”を叩いた感想

ここではハイエンドクラスのEvoとファインライン・コンフォートについて、実際に(初級~中級者が)叩いた感想をレビューします。
私は時々レッスンで使わせていただくので、その感想です。

SR-CP5905(プリサイスOS Evo)

モデル名素材響き線サイズ価格帯(2025年4月)
SR-CP5905打面:SC6-ウォールナット材
側面:ビーチ(側面アルダー)
2×4本 ギター線タイプ30×30×50cm約95,000~円

こちらはシュラグベルクの技術が詰め込まれた、ハイエンド向けの機種です。
アルダー材のボディとウォールナット材の打面により、深みがありながらも温かい低音と、オープンでドライなスネア音が特徴です(語彙力が💦)

叩いた感想
まず見た目が高級家具のような外観で、ほんとに美しい。(そりゃ高いですもんね)
レッスンで見た瞬間、「お~、これはEvoですね!」と叫びました😅

叩いてみるとまず、音が上級機種としか言いようのない音なのはもちろん、叩いたときの反応に感動しました。
特にトーンやスラップ(スネアの音)がアタック感がすごく出て、うまくなったような気がします。
いつもはうまく鳴らない指を使った細かい音も、Evoでやったら全部きれいに鳴って「おぉ~!」ってなりました。
これは、EVOのレスポンス性がよいためだと思います。

ベース音(低音)は、実際に聞こえる重低音感は普段使っているCP432の方がよく感じられますが、壁から跳ね返ってきた低音がボン!と時差で聴こえたのが印象的でした。何か周波数の関係でしょうか。

個人的にはバンドアンサンブルでドラムのように演奏するには、上でご紹介した2 in One DeluxeのCP432の方が使いやすいかも?と思いました。

ただ、上級機種らしいサウンドと、叩いた時の反応性のよさはとても魅力的。
なかなか手が出ない価格ですが、いつかは欲しいカホンです。


SR-CP605(ファインライン・コンフォート)

モデル名素材響き線サイズ価格帯(2025年4月)
SR-CP605打面:ホンジュラス・ローズウッド
側面:ビーチ材/CLMプレス工法(継ぎ目のないスネアのシェルのような構造)
CW2スネア・ワイヤー
12本
30×30×50cm約77,000~90,000円

私がこれを叩いたのは、カホンを始めてまだ2年くらいの時でした。
その時は正直言って普段使っている2 in Oneと比べて、音が鳴りにくいな~💦と思いました。

先生が叩くとすばらしいのですが、私が叩くとうまく鳴らせませんでした。
うまくサウンドを引き出すには経験が必要なモデルなのかもしれません。

外観は家具のように美しいです!

まとめ

シュラグベルク社のカホンラインナップと、人気シリーズの2 in Oneについてご紹介しました。
また、上級機種のレビューも記載しました。
カホンを選ぶときの参考にしていただけると嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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