パーカッションの中でも人気のカホン。やってみたいという方も多いかもしれません。
カホンはパーカッションの中で一番鳴らしやすく、マスターしやすい楽器だと思います。
ドラムパターンを叩けるので他の楽器と合わせて楽しみやすいし、自分の楽器を持って持ち運ぶのもやりやすい。
手で叩くパーカッションが初めての方には一番おすすめの楽器です。
そんなカホンの叩き方を初めての方にわかりやすいようにまとめました。
叩き方は人によっていろいろ
カホンの叩き方は人によっていろいろです。
叩き方がいろいろあるのは歴史の浅い楽器ためで、演奏するそれぞれの方が自分にはこれがいいという方法にたどり着いているのだと思います。
(例えばどんな演奏をしたいのかということや、体格などによっても変わりますよね)
ここでは私が教わってきた方法を中心に初心者から練習してきた経験をふまえ、初心者のかたにおすすめの方法をご紹介していきます。
座り方、姿勢など
カホンに座る
動画やライブで見たことあると思いますが、その通り、またいで座ってください。
あまり後ろに座ると叩きにくいので、前よりがいいです。
猫背に注意
この写真は猫背すぎます。
猫背だと腰を痛めやすいので背筋を伸ばした方がいいです。
背筋を伸ばし過ぎるのは、腰をそらし過ぎると腰を痛めるのでよくないという説もあるようです。
ただ、一生懸命叩いていると猫背になりやすいので、どちらかというと背筋伸ばし過ぎより猫背を注意したほうがいいと思います!
背筋を伸ばして胸を張るくらいの気持ちで、ちょうどいい感じになります。(すごく姿勢のよい方は別かもですが)
カホンを傾けるかどうか
カホンを傾ける人と傾けない人がいますが、私は傾けています。
ちょっと前を浮かせるくらい。
傾けると打面が少し上を向くので、叩きやすくて腰を痛めにくいです。
最初は傾けると安定しないかもしれませんが、バランスのとれるとこがあるので慣れれば簡単です。
なので、個人的には傾けるのをおすすめします。
傾けても傾けなくても、音はあまり変わらないと思います。
また、身長に対してカホンが大きいと傾けるのが難しいようです。足が地面に届かなくなりますもんね。
傾けるのが難しい方には、前を浮かさなくても最初から打面が傾いているカホンもあります。
↓LPのカホン。傾きが調整できるタイプ
こちらはMEINL。打面が上向きに傾いており、前を浮かさなくても演奏しやすい仕様です。
服装
言うまでもないですが、スカートだと叩けません。
(ふわっとしたスカートなら頑張れば叩けるかもしれないけど)
あと、チュニックや丈の長いシャツ(打面にかぶさってしまう)、手まで隠れるような丈の長い袖も支障があります。
パーカッションあるあるだと思いますが、私もそういう服装で行ってしまって、何度もまくり上げながら叩く羽目になり、「そうか、こういう服はだめなんだ・・」と学びました。
基本の叩き方は3種類
3種類の叩き方+ゴーストノート
カホンの代表的な叩き方は、ベース、トーン(オープン)、スラップの3種類+ゴーストになります。
大体こんな感じです!ていうのを動画に撮ってみました。(ほんとは先生が叩くところをお見せしたいのですが)
では、それぞれの叩き方を順にご説明していきます。
それぞれの叩き方
ベース
低いベース音です。ドラムのバスドラの音。
打面中央を手のひら全体でボンッ、ボンッと叩きます。
指は揃えます。
叩く場所は、そんなに下ではありません。
右手も左手も同じ場所を叩きます。
- 力を抜いて腕と手の重さを利用して振る。
- 叩いたときの打面との接地時間は短く。当たった瞬間にはじかれて手が離れるイメージ。
- 強く叩くというより、スピードを上げる。(でも力は入れない)
手の形について
手の形は諸説あって、くぼませるという方もいらっしゃるし、指を揃えずガシッと指先でつかむ様に叩く方もいらっしゃいます。
私の経験では、指を揃えて、手のひらは自然に平らにして、手のひら全体で叩いた方が鳴りやすいです。
くぼませたり、指先だけの方法ではしっかり鳴らすことができなかったです。
叩き方のコツがあるかもしれないし、力のある方には指先だけでもいいのかもしれません。
でも初心者の方には、まず手のひら全体で叩く方が芯のある音が鳴りやすくおすすめです。
叩き方はどういう音を鳴らしたいかにもよると思います。(例えばワイルドな演奏をしたいならガシッと叩くなどもあるかも・・・?)
叩く位置
叩く位置は、たぶん最初に思うより上の方です。
ベース音というと下の方を叩いた方がいいような気がしますが、全然上の方です。
真ん中だと下過ぎ、芯のある音になりません。
自分のカホンを少しずつ場所を変えて叩いてみて、いい音が鳴る位置を探してみてください。
トーン(オープン)
トーンはスネアの音です。オープンとも言います。
指を揃えて、指全体を使ってカホンの上の方を叩きます。
叩く場所は大体このあたり。
左手は真ん中を挟んでこの対称の位置。
手首から振りかぶって、力を抜いて叩きます。
叩き方のコツはベースと同じですが、あまり大振りにならず手先だけで振る気持ちでちょうどいいと思います。
大振りよりもコンパクトに叩く方がスピードが上がります。
スラップ
スラップはトーンよりもさらに高い音で、これもスネアの音ですがアクセント的に使います。
カホンの上の角の方から、手首で振りかぶって指先だけ鋭く当てます。
人差し指から小指までの指先で叩きます。
スラップはかなりスピードを上げないと鳴らないです。
私も初心者の時なかなか鳴らず、”打面に当たる少し手前で手首を止めてみて”、、とレッスンでアドバイスされ鳴るようになりました。
これは、手首を途中で止めると、勢いで指先だけさらに動くのでスピードが上がってバチン!と叩けるためです。
初めての時は手が痛いと思います。
硬い板を思いっきり指先で叩くので、痛くて当然(;’∀’)。
痛いときは、無理せず慣れるまでゆっくり練習してくださいね。
(慣れても痛いことは痛い。けど気にならなくなる・・・)
とりあえず、ベースとトーンが出来ればドラムパターンができるので、スラップできなくても何とかなります。
(やってるとそのうち、「ここは強い感じに聴かせたいな・・・」という個所がでてきて、スラップを使いたくなるかもしれません)
ゴーストノート
指先を軽く打面を叩いて小さな音を鳴らすものです。
リズムパターンの音のないところで鳴らして、ハイハットのかわりになる大切な音です。
ベースやトーンだけだと音のない間がスカスカになるけど、ゴーストノートがあると8分感や16分感が出るし、リズムの精度もよくなると思います。
どんな感じかは次のリズムパターンの動画をご覧ください。
簡単なリズムパターン
ここでは最も基本的な、8ビートと16ビートのオルタネートについてご紹介します。
オルタネートとは
オルタネートとは、左右交互に手を動かす叩き方です。
例えばですが、オルタネートの一番簡単なドラムパターンとしては、次のようなものがあります。
RLRL・・・の通りに、右手左手右手左手と動かし、音符のあるところでベースやトーンを叩きます。
休符のところはゴーストノートになり、指先で軽く叩きます。
右手と左手を同じ速さで動かしながら、これを繰り返すと、ドン、パン、ドン、パン・・というよく聞くドラムパターンになりますね。
このように音を出さないところも均一に手を動かすことで、きっちりとしたリズムを刻むことができます。
また、音を出さないところにゴーストノートを入れることで、とてもタイトな雰囲気が出せて、かっこよく聴こえると思います。
8ビートと16ビートのオルタネート
カホンでよく使われるオルタネートには8ビートと16ビートがあります。
もし8分音符の速さでRLRL・・・と動かすなら8ビート、16分音符の速さで動かすなら16ビート。
8ビートと16ビートのどちらで演奏するかは曲によって決まります。
普段聴く曲のほとんどは8ビートか16ビートなので、大体の曲はこのどちらかで演奏できるということになります。
8ビートと16ビートがどういうものか、簡単なパターンで比較してイメージがつかめるように動画を撮ってみました。
カホンの8ビートと16ビートの叩き方については、次の記事で詳しくご紹介しています。
8ビートと16ビートで叩ける曲は、それぞれ下の記事にあります。
自分のカホンが欲しくなったらこちらの記事もおすすめ。
まとめ
カホンの叩き方で最初に教わるところを中心に、出来るだけざっくりとまとめてみました。
記事にするといろいろ細かくなってしまいますが、まずはカホンに座って叩いてみるのが一番かと思います。
カホンに興味のある方、これから始めようと思っている方の参考になると幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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