電子ドラムの騒音対策【防振台のつくり方】

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ドラム
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ドラムを始めると、電子ドラムの購入を考える人は多いと思います。
私も、ドラムを始めて1年くらいの頃、スタジオの練習代がかさんできたことと、いつでも好きなときに練習できる環境に憧れ、電子ドラムを購入しました。

しかし電子ドラムとはいえ、普通の部屋で使ってほんとうに大丈夫かというと、特にキックペダルの騒音(振動)はかなりあり、何か対策が必要だと言われています。
また、使った経験からもそう思いました。

そこでここでは、その対策として電子ドラムを乗せる防振台を作る方法をご説明します。
作ってみてキックペダルの防振対策としては、かなり効果的でした。
また、集合住宅(アパートという感じの賃貸)で電子ドラムを使っていたので、そこで電子ドラムを使って気になったことや、気をつけていたこともまとめました。

防振台はとても簡単に安く作ることができるので、電子ドラムの購入を考えている場合はおすすめです



電子ドラムの騒音について

Sasin TipchaiによるPixabayからの画像

電子ドラムは、ドラムの音自体はヘッドフォンに出力すれば、騒音になる心配はありませんね。
問題は、キックペダルを踏んだ衝撃による振動と、スティックがスネアやタム、シンバルを叩いたときの打撃音だと思います。

私も電子ドラムを購入した当時、ネットで調べてみましたが、やはりキックペダルの振動はかなりあって、階下の住人から苦情が出た話もありました。
当時私は、アパートという感じの賃貸の1階に住んでいたので、階下に振動が伝わる心配はありませんでしたが、建物に振動が伝わって他の方からの苦情になると困ると思いました。

そこでいろいろ調べると、バランスボールの平らなのがあってその上に板をのせると、板が宙に浮いているような状態になり、防振できるとのこと。
それが一番良さそうに思えたので、この防振台を作ることにしました。

スティックがドラムを叩く時の音は、スネアやタムのヘッドがメッシュでできているタイプが音が小さいということだったので、ヘッドがメッシュの電子ドラムを選びました。
シンバルは硬いシリコンの板なので、叩くとコツコツと音がするようですが、それは使ってみて考えることにしました。

防振台の作り方

必要なもの

必要なものは下記の5つです。

① バランスディスク(バランスボールの平らなもの)4つ
② 板(電子ドラムが乗るサイズ)・・・電子ドラムによるが70~80cm×120~130cmくらい
③ 百均の滑り止めシート(バランスディスクと板の間に挟む。なくてもいいかも)
④ ジョイントマット(防振台を乗せる場所に敷く)
⑤ 電子ドラムが滑らないためのマット(ドラムマットの代わり)

順に説明します。

① バランスディスク(4つ)
こういうのです。

これが4つ必要で、ここに一番お金がかかりました。

② 板(電子ドラムが乗るサイズ)
【必要な大きさ】
近所のホームセンターに90cm×45cmのものしかなかったので、それをつなげて90cm×90cmにして使いました。
ただ、これでは明らかに小さかったです(無理やり使ったけど)奥行き90cmまでは必要なく(70~80cm程度でよいと思います)、幅は120~130cmくらいは必要でした。
※私が購入した電子ドラムはALESISのもので、買ったものはもう生産停止になっていますが、下記のと同じタイプです。

私のは狭いところに無理に載せたので、形がひしゃげてました・・・
購入する電子ドラムにどのくらいの広さが必要かは、商品情報などでご確認くださいね。

板は可能であれば、ホームセンターに行ってサイズを指定して切ってもらうのが一番いいと思います。
(ネットショップでも「コンパネ 1.2cm」などで検索するとありますが、かなり割高です)

【厚さ】
電子ドラムを上にのせて歪むことなく、自分も時々体重をかけるのである程度の厚みが必要です。
私は1.2cmくらいのものを使いました。

2枚の板をつなげるには、別の細長い板を使って、下図のように両面テープで貼りあわせました。(強力な両面テープを使えばかなり強度がでます)

③ 百均の滑り止めシート
地震の時に食器などが滑らないように敷くシートです。百均にあります。


バランスディスクの上に板を乗せるとき、バランスディスクが傷ついて空気が抜けるかも、と思って、滑り止めシートをはさみました。

④ ジョイントマット

↓こういうのです。

ホームセンターで買ってきました。百均でもありますね。
防振台のサイズ+椅子を置く場所分の面積が必要です。(私は、椅子を防振台の外に置いたので)

⑤ 電子ドラムが滑らないためのマット

ドラムマットを敷くほどではないと思いますが、電子ドラムが滑らないように厚みのあるシートがあった方がいいと思います。見た目もよくなりますね。

私は安いヨガマットを2枚つなげて正方形にして、両面テープでとめました。

板を手に入れるのが一番大変でした。あとは簡単に揃います。
費用は、全部で1万円を少し超えるくらいでした。

構成

板を4つのバランスディスクに乗せるように、こんな感じに積み上げます。

電子ドラムが乗る板さえあれば、積み重ねるだけなので簡単にできます。
完成形はこんな感じ。

電子ドラムがひしゃげているのは、無理やり小さなスペースで組み立てたためです。
ちゃんとした広さの上で組めば、こんなにしょぼくないのではと・・・
(これでも十分に使えましたけどね)

椅子は防振台の外に置きました。
(台に乗せると、叩いているときに自分もゆらゆらするので酔うかも)
写真では、電子ドラムについてきた椅子を使っていますが、あとからスツールのような背の高い椅子を買ってきて、電子ドラムと自分の高さが合うようにしました。



使った感じ

叩いてみると、キックペダルの振動はうまく吸収されて、建物には伝わっていない感じです。
直に振動が響くと、かなりうるさいのではないかと思いました。

しかし、スティックがスネアやタムを叩く音や、シリコン材のシンバルを叩く音が気になりました。
このため、打面の上に百均で買ってきたハンディモップをクッション材代わりにおくことにしました。
最終的にこんな感じに・・・↓

これは私が気にしすぎだったのかもしれません。
一戸建てならここまで必要ないでしょうし、集合住宅でもどのくらい気にしなければいけないかは、建物の構造によって違うと思います。
ですので、他の部屋からどのくらい音が聞こえるかを考えて、どの程度の対策が必要かを感覚的に決めるしかないかと思いました。

ところで、上のようにふわふわのものを載せてしまっては電子ドラムの音がしないのでは?と思った方、その通りです。
私は、電子ドラムを叩いて、別のところから音が出る感じにどうも慣れず、最終的には電源を切って、ただの練習パッドとして使っていました。
電子ドラムではなく、練習パッドでよかったのでは?と後から思いました。

電子ドラムは安価なタイプを選んでも7万円くらいしたけど(今、amazonで見たら4万円台があって驚きました・・・)、練習パッドなら2万円台からあります。
(ただし練習パッドでも、防振台は必要)

電子ドラムについてその他

気をつけたこと

練習する時間は朝は避ける、また夜も9時くらいにはやめるようにしていました。
そのかいあって(かどうかはわからないけど)、3年くらい電子ドラムを使って、苦情を言われたことはまったくありませんでした。

後からわかった電子ドラムを選ぶポイント

もしこれから選ぶとしたらハイハットの形式を確認した方がいいと思いました。

私の買った電子ドラムは、ハイハットのオープン・クローズが電気的に行われるタイプで、実際に2枚の板を開け閉めするものではありませんでした。
このため、開け閉めの感じがつかめず、オープンクローズの練習には使えませんでした。
これから電子ドラムを選ぶ場合は、ハイハットが物理的に開け閉めされるタイプの方がよくないか、調べた方がいいかもしれません。



まとめ

BiancaによるPixabayからの画像

電子ドラム用の防振マットなども出ていますがやはり結構いいお値段するので、この防振台のつくり方は安く上げたい方にはおすすめです。
電子ドラムの防振対策として検討されてはいかがでしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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