新築でドラムの叩ける防音室を作った話

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個人的なおすすめ

自宅に、パーカッションとドラムが演奏できる防音室を作った時の経験をご紹介します。
作ったのは2022年のことで、家を新築して防音室を作りました。

パーカッションやドラムをやっていると、誰もが家で練習できたらなぁと考えると思います。
私も同じ。
とはいっても、実際防音室を作るとなると、費用がどのくらいかかるのか、そもそも当時賃貸で一人暮らしだったので家をどうするかなど、なかなかハードルは高いです。

でも、どうしてもずっと楽器をやっていける環境が作りたかったので、防音室を作りました。

ここではその経緯や、費用のこと、どんな流れだったかについてご紹介していきます。
防音室があったらなぁと考えてる方、ちょっと興味がある方に参考にしていただけると嬉しいです。

サウンドハウス

防音室を作った理由

自宅に防音室を作ろうと思った理由は、大体次の通りです。

  • 月々のスタジオ代がかさんでいた(2万5千円くらいに抑えていたけど、すごくかさむ月もあった)
  • パーカッション楽器は練習に持って行くのが大変。持っていけない場合は、スタジオの状態の悪い楽器を使っていた。
  • パーカッションは、シンバルや小物楽器のセッティングに時間がかかる。1時間借りても40分くらいしか練習できなかったりする・・。
  • パンデミックの時次々スタジオがクローズして、自分の意志では練習できなくなる危機を感じた。

かさんでいるレッスン代を部屋代に使えば、いつでも練習できるんじゃないかと思ったのです。
最初は賃貸を探しましたが、ドラムの演奏ができる賃貸はありませんでした(ピアノやバイオリン可ならありました)
そこで、もう自分で作るしかないと思うように。

そして当初中古物件を考えていましたが、ちょうどいい物件が見つからなかったため、新築してそこに防音室をつくることになりました。

※マンションでも防音室を作ることはできるそうですが、分譲マンションで部屋を改装するときには他の住人の方の同意を得なければいけないと聞きましたので、同意が得られにくく難しいんじゃないかと思いました。

防音工事を依頼する業者選び

防音室を施工する業者さんを選ぶとなると、そこに依頼してほんとにドラムをたたいて大丈夫な部屋ができるのか?というところが気になるのではないでしょうか。予算も気になりますが・・・。

私の場合は、ドラムとパーカッションの先生が自宅に防音室を作った時の業者さんを紹介していただきました。
一般的には、何社から見積もりをとって比較するようです。その場合費用と実績を見て決めるのかな、と思いました。

下記のサイトで、主な防音工事業者がまとめられています。私が依頼した業者さんもここに入っていました。

★私が依頼したのは、アコースティック・エンジニアリングさんです。対応も防音室にもとても満足できました!

防音室の仕様と費用について

防音性能

ドラムの演奏ができる防音室というと、防音性能はD65~D-75くらい必要と言われていますね。

私は、D-65にしました。
自分にそんなにパワーがないこと、ドラムセットもBDが18インチの小さめのものを置くつもりだったこと、また常にドラムを叩くわけではなくパーカッションを練習する時間も多いので、D-65で大丈夫じゃないかと思ったし、結果的にも大丈夫でした。(パーカッションよりドラムの方が音量があります)

決める前に、防音工事業者さんのショールームに行って、実際にD-65ならこのくらい、D-75ならこのくらいという体験をしました。

また、住宅密集地と一戸ごとの区画の広いところでは、必要な音響性能も違うかもしれません。

広さ

ドラムセットを置いて、空いたスペースでパーカッションを練習できるようにしたかったので、防音室として6畳ほどの広さが必要でした。
その場合、もともとの広さは8畳必要になります(D-65)。

費用

ドラムの叩ける防音室を作るのにどのくらいかかるか、ネットで調べると400~500万円などと出てきますが、確かにそのくらいかかりました。

私は物件を探し始めるときに、希望の防音性能・広さを業者さんに伝えてざっくりいくらくらいかを聞きました。
私の場合、最初から依頼する業者さんを決めていたし、防音室にかかる費用がわからないとどのくらいの物件なら買えるのかもわからないため最初にお聞きしました。

ただ、想定外だったのは、最初に費用を聞いてから物件が見つかるまでに1年近くかかってしまい、パンデミックによる資材不足で値上がりがあったことです。
それも相当な値上がりでした。
実際、家を建てる場所が決まったことを伝えた時、担当の方に「値上がりしているのですが大丈夫でしょうか」と聞かれました。
私は防音室を作るために家を建てるので、防音室を作らないという選択はなく、問題ない旨お返事しました(泣けた)。

住宅メーカーと防音室施工業者の連携はどんな感じか

コラボ工事について

新築時に家と防音室を同時施工する、 コラボ工事。
これができると、効率的に工事できて期間も費用も抑えられるというのは素人でも何となくわかります。
ただ、昔はできたけど、できない住宅メーカーが増えてきているそうです。
理由は、住宅メーカーの方の保証の問題と言われています。

私の場合もコラボ工事ではなく、一旦住宅メーカーが家を完成させ引き渡しを受けた後、防音室の工事をする流れになりました。

新築の場合の流れ

家を完成させてから防音工事が始まるとしても、防音室に必要な工事で可能なものは住宅メーカーがやっておくとか、無駄になることは極力しない(例えば壁紙を貼ると、防音工事でまずそれを剥がすことになる)など、住宅メーカーと防音室施工業者間ですりあわせておくべきことがたくさんあります。

私の場合住宅メーカーさんとの契約前、まだ大まかな間取りを考えていた段階で、住宅メーカーさんには防音工事業者さんの連絡先を伝えました。
防音工事業者さんにも住宅メーカーさんの連絡先を伝えて、とても早い段階から調整していただいてました。

電気工事をどちらがやるか、エアコンをつけるのはどちらかなどの工事区分の話や、防音室にするために天井や壁や床はどんな構造にしておくかなど、両社の設計間で細かく打ち合わせしたという話を聞きました。

早くから両社で調整していただいたおかげで、スムーズに効率的に工事が進んだと思います。

またこの期間に、自分と防音工事業者さんとの間で決めることもあります。防音室の仕様や、楽器の配置をどうするかなど、メールでのやりとりが多かったですが、Webミーティングもありました。

防音室の工事

防音工事の契約と内装決め、工事開始

家の引き渡しが迫ったころ(引き渡し1か月前くらい)、防音室施工業者さんのショールームを訪問して、工事請負契約と内装決めをしました。
(ずいぶんたくさん打ち合わせをしていただいてましたが、ここでやっと契約!)

壁や床など内装を決めるのは大量のサンプルを見ながらやるので迷うところですが、楽しい打ち合わせでした。

そして家の引き渡し後、すぐに防音室の工事が始まりました(なるべくすぐに始められるように、日程調整をしました)

防音室引き渡し

←やっとできた防音室・・・

大体1か月で防音室が完成し、引き渡しとなりました。
引き渡し時は、ドラムと同等の音量を防音室内で出して、実際に部屋の外で防音性能が出ていることを、自分と業者さんの双方で確認しました。
私は引っ越し前でまだ楽器がなかったので、業者さんの方でスピーカーを用意していただいて大音量で音を出して確認しました。ドラムを持ち込める方は、ドラムを演奏しての確認もできるようです。

余談ですが、担当の方はとてもドラム好きの方で、打ち合わせのたびにドラムの話ですごく盛り上がったのも楽しかったです!たぶん、防音工事の業者さんは、そういう方が多いそうですね。

まとめ

私が新築で防音室を作った時の経験をご紹介しました。

  • 防音性能や費用については、あくまで1例として考えていただければと思います。
    ※演奏スタイルやジャンル、住環境によって防音室に必要な仕様は異なり、費用も変わってくるようです。
  • 新築で防音室を作る場合には、住宅メーカーと防音室の施工業者との間の協力関係はとても重要だと思いました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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