音楽に関わる仕事を調べてみた|未経験でも“持っているスキル”を活かせる仕事は?

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音楽の話

「音楽が好きだけど仕事にするのは難しい」というのは、よくある思いではないでしょうか。

実際、音楽の仕事というと、「才能と運に恵まれた一部の人ができるもの」や、「若いころから専門的に取り組んできた人の世界」というイメージが強いかもしれません。
ですが最近では、クラウドソーシングなどを通じて、個人が自分の持っているスキルを活かして仕事にするケースも見られるようになっています。

そこでこの記事では、音楽が好きな方が、未経験でも自分が持っているスキルを活かして、どのような仕事にできるかを調べた結果をまとめました。

音楽が好きで、「何か収入につなげる方法はないか」と考えている方のヒントになればうれしいです。

音楽に関わる仕事とは

音楽に関わる仕事には、演奏や作曲といった“クリエイティブな仕事”から、ライブの運営や裏方として支える仕事、さらには楽器の製造やメンテナンス、メディアでの発信やビジネス面の管理まで、非常に幅広い分野があります。

たとえば、アーティスト・作曲家・作詞家といった最前線で音楽を作る仕事だけでなく、音楽プロデューサー、音響スタッフ、イベント企画・運営者、楽器職人、音楽ジャーナリスト、DJなど、多く仕事があります。
音楽に関わる仕事は、下記のように大きく4つに分類できます。

音楽に関わる仕事とは
  • 音楽をつくる人(アーティスト、ミュージシャン、作曲家など)
  • 音楽を支える人(PA・音響エンジニア、舞台スタッフ、プロデューサーなど)
  • 音楽を届ける人(イベント企画、プロモーター、音楽配信など)
  • 音楽を広める人(音楽ライター、SNS運用、音楽講師など)

下の表に、音楽に関わる仕事をまとめました。

カテゴリ分類具体例
クリエイティブ演奏家アーティスト、ミュージシャン
曲を作るアレンジ、ミックス、作詞作曲、DTM音源作成
プロモーション音楽プロデューサー、イベント企画運営
楽器製造、修理、調律など
技術音響エンジニアなど
伝えるセラピスト音楽療法士など
ライター音楽ブログ、音楽ライター、レビュー、SNS運用代行など
楽譜作成タイプセッター、耳コピ譜面作成、楽譜翻訳
教える(講師)レッスン、ワークショップ、楽譜・教材販売、コーチング
サークル運営音楽サークル、ドラムサークルなど
サポート会場スタッフ、ローディー、マネージャー
サービス(店員・スタッフ)楽器店、ライブハウス、音楽スタジオ、スクールなど
アプリ開発・音源制作ツール連携

表の中には、従来からある仕事でではあるけど、その中に新しく生まれた働き方や仕事を含むものもあります。

例えば、演奏家というと「とびぬけた才能やスキル(そして運)を持つ一部の人にしかできない仕事」というイメージがあるかもしれません。
けれど最近では、自分の演奏スキルを活かして個人で活動する人も増えています。
動画やイベント用に曲を演奏・作成して提供したり、依頼に応じてパフォーマンスを行ったりと、新しい需要と市場が生まれているのです。

あるいは、楽器演奏の講師でも対面レッスンが主流でしたが、今ではオンラインスクールやオンラインのワークショップといった形も広がっています。

全体として、以前は「若い頃から専門性を追求してその道に進まなければ難しい」イメージのあった音楽の仕事も、今では音楽が好きで続けてきた人が、自分のスキルを活かして個人で始められるものが増えてきた印象があります。
副業としてやっている人も多いようです。

持っているスキルで始められる|新しい音楽の仕事

ここからは、“新しい音楽の仕事”から、自分が持っているスキルを活かして個人で始められる仕事に注目してご紹介していきます。

アーティスト・ミュージシャン

ヴォーカリスト、シンガーソングライター、ミュージシャンなどの仕事では、最近では、個人でも音楽活動を仕事につなげやすい環境が整ってきています。

自宅で録音した音源を販売したり、オンラインで演奏の依頼を受けたりなど活躍の場が多様化しています。

ここでは、そうした「新しい形の音楽の仕事」のなかから、演奏・表現する人=アーティスト・ミュージシャンに関わる働き方をいくつか紹介します。

仮歌・歌入れ

作曲家やプロデューサーが楽曲を仕上げる過程で必要になる、仮のボーカル(デモ音源)を録音する仕事です。
プロのシンガーだけでなく、宅録(自宅での録音)で依頼を受ける人も多く、クラウドソーシングでの募集、ココナラでの「歌入れします」の出品もみられます。

楽曲演奏

シンガーソングライターや企業が制作する楽曲の演奏パートを担当する仕事です。
ギター・ドラム・ピアノなど、特定の楽器スキルを活かして、レコーディングしたトラックを提供します。オンラインで完結するケースも増えています。クラウドソーシングなどでの動画用演奏の依頼、ココナラでの「演奏します」の出品もみられます。

サポートミュージシャン(クラウドソーシングでの募集)

イベント出演やレコーディングでメインアーティストを支える演奏者として参加する仕事です。
従来は知り合いやコネを通しての依頼が多かった分野ですが、最近はクラウドソーシングサイトにも”ライブやイベントでのサポートを依頼したい”などの案件が見られるようになりました。

レコーディング(宅禄)

自宅で録音した演奏・歌唱データを収録・納品する仕事です。

レコーディングできる環境を整え、自宅のスタジオで録音した音源を納品します。
プロの現場でも、最近はこのスタイルが活用されるようになってきているようですが、個人的な需要に対して低コストで演奏データを提供できるため、市場が広がっています。

💡ポイント

従来のように音楽事務所に所属しなくても、個人の技術を活かして始められる内容の仕事が増えています。
もちろん、限りなくプロに近いレベルが要求される仕事もありますが、そこまでの技術を求めない需要も多くあり、クラウドソーシングサイトで多く募集・出品されています。

DTMによる曲作成・アレンジ

PCとソフトがあれば自宅でも本格的な音楽制作ができるようになったことから、DTM(デスクトップミュージック)を活用した仕事が広がっています。
かつてはプロのスタジオでなければ難しかった楽曲制作も、今では個人が気軽に始められる時代になりました。

BGMや効果音など、映像や配信コンテンツの需要が増えていることもあり、クラウドソーシングで始めやすい仕事が多いことも特徴です。

カラオケ作成(歌ってみた用を含む)

既存の楽曲をもとに、ボーカルが入っていない伴奏トラック(カラオケ音源)を制作する仕事です。
特に「歌ってみた」動画の投稿が盛んになっていることから、ニーズが高いです。
演奏データを耳コピして再現するスキルが求められます。
クラウドソーシングなどでの依頼や出品が多くみられます。

イベント用楽曲作成

企業イベント、学校行事、舞台や映像作品など、特定のシーンに合わせたオリジナル楽曲を作る仕事です。
たとえばオープニングやエンディング、背景音楽(BGM)など、用途に合わせた“オーダーメイドの音楽”を提供するものです。
クラウドソーシングなどでの依頼や出品が多くみられます。

動画投稿用音楽・BGM作成

YouTubeやSNSなどで使われるBGMや音源を作成する仕事です。
動画クリエイターや配信者からの依頼が多く、DTM初心者でも入りやすい分野のひとつのようです。
作った音源をストック販売するなど、収益化の方法も広がっています。

効果音・ジングル作成

映像や番組、配信などで使われる効果音や短い楽曲の制作です。
ボタン音やシーン転換の効果音など、数秒〜数十秒の音素材が多く、小回りの利く制作スキルが活かせる分野です。

ビートメイカー/トラックメイカー

ヒップホップやポップス、EDMなどのジャンルで、楽曲の土台となるトラック(ビート)を制作する仕事です。
アーティストに提供したり、自分の作品として販売したりと、個人でも活動しやすい分野のようです。

動画投稿用音楽・BGM作成

YouTube、SNS、ポッドキャストなどで使用される動画用BGMや効果音を制作・販売する仕事です。
BGMのジャンルも多様で、ちょっとしたDTM(デスクトップミュージック)スキルでも始めやすい分野です。個人向け・企業向けの需要が高まっています。

💡ポイント
  • DTM(デスクトップミュージック)スキルを活かして個人で始められる仕事です。
  • PCとソフト、個人のスキルで制作できるため、副業や在宅ワークとしても人気が高まっているようです。

ライター

「伝える」ことで音楽に関わる仕事です。
アーティストの魅力を紹介したり、音楽に関する情報を伝え、音楽と人をつなぐ役割を担っています。

近年は、ブログやSNSなど発信の場が増え、個人でもライターとして活動しやすい環境が整ってきました。
音楽が好きな人であれば、自分の得意分野を活かして、発信者として仕事に関わることが可能です。

音楽ブログ/メディア運営

自分のブログやメディアを立ち上げ、音楽に関する情報や考えを発信する仕事です。
ライブレポートやアーティスト紹介、音楽の楽しみ方など、自分の視点を活かしたコンテンツが作れるのが特徴です。
アクセスが増えると、広告収入やアフィリエイト収入などにつなげることも可能です。

音楽に特化したライティング/リサーチ

外部メディアや企業から依頼を受け、音楽関連の記事や資料を執筆・調査する仕事です。
たとえば「音楽教育」「アーティストの動向」「音楽サービスの比較記事」など、専門的な知識やリサーチ力が活かせます。

レビュー/機材記事執筆

楽器・機材・ソフトウェアなどを実際に使用し、レビュー記事や使い方の解説記事を書く仕事です。
読者が購入を検討する際の参考になるため、企業からの依頼やアフィリエイトと相性が良い分野です。
専門的な演奏スキルがなくてもいい場合もありますが、ユーザー目線でのリアルなレビューが求められます。

SNS運用代行(アーティスト・教室など)

アーティストや音楽教室などのSNSを代わりに運用し、ファンや生徒との接点を広げるサポートをする仕事です。
記事執筆というより、キャプションやハッシュタグ、投稿設計などライティング+広報の役割が強いのが特徴です。
文章力と発信力を活かして、音楽活動を支える側として関わることができます。

講師

音楽を「教える」ことは、昔からある定番の仕事です。
音楽教室やスクールでの対面レッスンがもともとのイメージですが、最近ではオンラインで教える方法や、教材を販売する形も増えています。

実は、教える内容によっては必ずしもプロの演奏家である必要はなく、ある程度のスキルや経験でできる場合があります。
特にニッチな分野の演奏を得意としていたり、初心者向きにわかりやすく教えられる場合など、教えてほしいという需要とマッチするケースがあるのではないでしょうか。

レッスン・ワークショップ(オンライン)

自宅にいながら気軽に音楽を学べるオンラインでの音楽レッスンは、一定の需要があり、オンラインレッスンを提供するスクールも増えています。

始めるには、自分の演奏を生に近い音で、できるだけタイムラグを少なく届け、生徒の演奏をきちんと受け取るためには、マイクやカメラ、通信環境などを整える必要があります。

💡zoomの設定

Zoomは会議使用に特化しているので、音楽に使う場合は設定を変える必要があります。
の「Original Sound(オリジナルサウンド)」/「Live Performance Audio(ライブパフォーマンス音声モード)」など、音楽用途に特化した音声プロファイルを有効にすることが推奨されています。

私が以前オンラインレッスンを受けた時には、先生と私の双方で設定を変える必要がありました。

録画した動画を提供し、それをベースにレッスンする形もあります。

特に、対面で教えるのが難しい地方在住の人や、めずらしい楽器・ジャンルに特化したレッスンには需要が大きいのではないでしょうか。

ことさと
ことさと

私がオンラインレッスンを受けた経験では、ドラムやシンバルなどは、スマホのカメラだと音が割れてしまい、私(生徒)も音楽専用のカメラ(zoom)を買って、環境を整える必要がありました。

楽譜・教材販売

演奏や音楽理論、練習方法などをまとめたオリジナル教材を販売する方法もあります。
PDFの楽譜、テキスト、レッスン動画など、形式を問わず手軽に発信できるのが特徴です。

必ずしも高度な演奏力がなくても、初心者向きのわかりやすい内容であれば需要があると思います。

💡ポイント

教える仕事は、「自分の知っていることを教材にする」という形でも広がっています。

楽譜作成

楽譜を「つくる」「訳す」といった仕事は、あまり目立たないながらもニーズのある分野です。

最近では、耳コピや翻訳といったスキルを活かして、個人がクラウドソーシングやスキル販売サイトで仕事にできるケースが増えています。

耳コピで楽譜作成

耳コピで譜面を起こす作業は、最近では個人の仕事としてクラウドソーシングなどで依頼を受けるジャンルのひとつとして確立しているようです。

たとえば、バンドスコアが市販されていない曲や、アレンジ用に譜面を作りたいなど需要は多く、普段の演奏の中で、普通に耳コピしてる人にとっては、始めやすい仕事かもしれません。

楽譜翻訳

楽譜翻訳は、もともとクラシック音楽などの分野で行われてきた仕事です。
海外の楽譜には、演奏指示や歌詞、注釈などに英語・イタリア語・ドイツ語などが使われており、演奏者が理解しやすいよう翻訳する必要がありました。

最近はこれに加えて、「海外の譜面販売サイトで購入した楽譜の内容を理解するためのサポート」など、個人レベルでの翻訳ニーズも増えているようです。

オンライン事務代行

アーティストの中には、スケジュール管理やイベント調整、SNS更新などの事務作業を苦手な人も少なくないのだとか。
こうした裏方仕事をオンラインで代行する「オンライン事務代行」というサポート業務は以前からありましたが、最近ではクラウドソーシングでの依頼や受注などもあり、個人で始めるケースも増えているようです。

事務・秘書経験や広報・音楽業界の知識がある人に向いているでしょう。

スケジュール・出演管理

アーティストのライブや収録、打ち合わせなどのスケジュール調整や出演管理をオンラインで行います
現場で付き添うマネージャーとは違い、メールやチャット、共有カレンダーなどを使ってリモートでサポートします。

SNS・Web更新サポート

アーティストのSNSや公式サイトの更新を代行します。
投稿スケジュールの管理、文章の作成、画像のアップロードなどを行い、情報発信を継続的にサポートします。

イベント・企画運営補助

ライブや配信イベント、リリース企画などの裏方としての事務サポートです。
会場の手配、出演者との調整、チケット管理、当日までのスケジュール進行などをオンラインで担います。

「好き」を活かせる音楽の仕事は?

「これなら自分にもできそうかも」「ちょっと気になるな」と思える仕事はあったでしょうか?

私は、パーカッションの「耳コピで楽譜作成」ならできるかも?と思いました。
「ライティング」の仕事も、今こうしてブログをやってますが、専門性を上げれば幅が広がるのかも?とも。
また、パーカッションの演奏/レコーディングを将来できるようになりたいという気持ちもあります。

それを考えると、これから何が必要か?(たとえば楽曲の幅を広げるとか、レコーディングの技術を身につけるなど)を考えるきっかけになり、自分の課題が見つかったともいえるかもしれません。

< 興味がある方へ>

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まとめ

音楽が好きな人が、自分のもっているスキルで始められる「音楽に関わる仕事」についてまとめました。
オンラインで出来ることの広がり、個人的な需要の多様化、またクラウドソーシングの発達により、思ったよりも個人で始められる仕事の幅が増えているように思います。

この記事が、少しでも興味ある方の参考になると嬉しいです。

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