カホンは初心者にも演奏しやすく、ポップスによく合うことから人気のあるパーカッションです。
カホンの演奏では、カホンだけ、あるいはカホンとシンバルだけというのもシンプルでよいものです。ですが、小物パーカッションを組み合わせると、表現の幅が広がってとても楽しいものです。
もしカホンを始めたばかりで、まだそんなに他の小物パーカッションは使っていないという場合は、いろいろ試してみてはいかがでしょう。
ここでは、カホンとあわせて使える小物パーカッションの中から、比較的簡単に使えて、使用頻度の高いおすすめ小物をご紹介します。
もちろん、カホンだけではなく、ジャンベやコンガとの組み合わせにも使えます。
シンバル
シンバルはわざわざ書くまでもないかもしれません。ストリートライブや動画では、ほとんどの方がシンバルとカホンの組み合わせで演奏されてる気がします。
ドラムセットのシンバルと同じように使います。カホンとシンバルがあれば、とりあえず曲を支える打楽器としての役割が果たせると思います。一番簡単なセットです。
カホンのようなハンドパーカッション(手でたたくパーカッション)と組み合わせて使うシンバルは、通常手でたたいて鳴らせるスプラッシュシンバルを使います。
カホンと使うシンバルの選び方はこちらの記事で紹介しています。
シンバルを手で鳴らすときは、私は弾くように鳴らしたいと思っています。上から振り下ろす感じよりも、この方がきれいに響く気が・・・。(好みかもしれませんが)
足鈴
足首につけてリズムを刻む鈴です。ドラムのハイハットのように使います。
ガングルー、グングルなどと言うようです。
使うときは自分の足首の太さにあわせ、長すぎる場合は紐を少しほどいてベルをはずして調整します。
足踏みのようにして鈴を鳴らすわけですが、鈴の音はかかとが地面に着いた瞬間に鳴るわけではなく、少しずれたタイミングで鳴るのと、耳から遠いところで鳴っているので、とてもずれやすくちょっと難しい。
私は自分の演奏を動画で見て、初めてずれているのに気が付いて「全然ずれてるじゃん・・」ってなることがよくあります。
簡単に使える楽器のご紹介、といいながら恐縮ですが練習が必要です。
でも上手に鳴らせるようになると、ハイハットのように使うほか、サビから入れるなど盛り上げにも欠かせません。
ウインドチャイム(ツリーチャイム)
音も見た目も華やかで、これがあるとパーカッションのセットがとても映えます。
使うシーンは意外と多いと思います。
曲の場面転換でシャララ~と鳴らしたり、静かなシーンでそっと鳴らしたりと、ウインドチャイムがあると雰囲気が出てパーカッションの面目躍如です。
パーカッションやってる!という感じになって自分も気分が上がるし、共演者に喜ばれたこともあります。
大きなウインドチャイムは高価で持ち運びも大変ですが、小さめのウインドチャイムならそこまで高くないし、カホンケースの隙間に入れて運べるので初心者でも手軽に楽しめますよ。
小さめのウインドチャイムについてはこちらの記事で紹介しています。
シェイカー
小物パーカッションと言えばシェイカーを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。有名な割には地味な印象ですが、使うには練習が必要です。
シェイカーは水平に持って前後に振りますが、その時、力を抜いて手首で振るのがコツです。
音の粒を揃えるのが難しく、後ろ(手前)に振ったときの音が弱くなりがち。前後どちらとも均等な音でキレよく鳴るように練習します。
アクセントをつける場合もアクセント以外の音はどれも均等に、キレよく・・・難しいです。
私は練習して出来るようになった!と思ったら、しばらく使わないうちにまた出来なくなってました。
「あんなにやったのに・・」と、ちょうど最近がっかりしたところで、また練習しなおしです。
均等な音でキレよく鳴らせると、シェイカーでこんなリズムが刻めるなんてと、聴いている人に驚かれるかもしれません。
静かな曲では、カホンを使わないでシェイカーを演奏するのは雰囲気がでて素敵ですね。
曲の前半が静かな感じで、少ない楽器で演奏するときはシェイカーで、後半カホンで一気に盛り上げるのも定番ですが、かっこいいです。
シェイカーを買いに行くと、ものすごくたくさんあって迷うと思います。初心者におすすめなのは、上の写真のゴーヤのシェイカーです。
えっおもちゃじゃないの?と思われるかもしれませんが、これはかなり強くおすすめします。
ちょうどいいサイズで初心者でも鳴らしやすく、おもちゃと思えないいい音がします。ライブでも十分使えると思います。(広い会場だったらマイクが必要かもしれません)
私はパーカッションを始めたばかりの頃、先生にこれをすすめられて、やはり「えっ?」と思いましたが、使ってみるとキレの良い音が楽に出るのです。他のシェイカーも持ってますが、結局こればかり使ってます。
見た目がかっこいいシェイカーは、ぜひお店で振ってみてから購入を。びっくりするほど鳴らしにくいシェイカーもありますので・・。
これも結構使いやすいです↓
タンバリン
よく見る手で持って振るタンバリンではなく、シンバルスタンドに固定してアクセントとして使うものです
タンバリンは重くて、一曲を通して振るのは結構大変ですが、ホルダーに固定して使うのは割と簡単です。(持って振るには筋トレが必要だと思います!)
ポップスの場合、思った以上に使用頻度は高いかも。盛り上がる大サビで4拍目だけに入れたりなどですね。
私はつい強く叩きすぎるのですが、自分が感じているより大きく響くので、軽いタッチで弾くように叩いた方がいいようです。
固定できるタンバリンは、私はこれを使っていますが他にもいろいろありますので、好みのものを選ぶのがいいと思います。
タンバリンをマウントするホルダーは、私はPEARLのPPS-37というのを使っています。
かなりしっかり固定出来て使いやすいです。
ピンチャイム
ほんとにちょっとだけ、一瞬だけチャイムの音が欲しい時に。
ウインドチャイムよりかなり小さく、高いかわいい音で鳴ります。
ウインドチャイムより使用頻度は低いけど、どうしてもピンチャイムが欲しい時があるのです。
使い方は簡単で指ではじくだけなので、ひとつもっているといざというときに役立ちます。
各メーカーそれぞれ音が違うので、好きな音を探すのもいいですね。
セミーヤ・チャフチャス
名前のわからないパーカッション代表かと思われます。
私もよく名前を忘れてネットで検索します。
ライブでパーカッショニストが使っているのをよく見かけると思いますが、手で揺らしてシャラシャラいわせるアレです。
どちらもアンデス地方の民族楽器で、セミーヤは木の実をつなげたもの、チャフチャスは羊などの動物の蹄をつないだものとのこと。
棒につけてマラカスのように振ったり、足首につけて鳴らすこともあるようですが、パーカッションの演奏ではバーにぶら下げて、揺らしたりして使います。
私はネットで見つけて買いました。
小ぶりですがシャラシャラ、カラカラと結構いい音がなります。
プロが使っているような大きいものが欲しいなと思っていましたが、最近はこれで十分だなと思うようになりました。
まとめ
以上、比較的簡単に演奏できて、カホンと一緒に使える小物パーカッションをご紹介しました。もちろん、ジャンベやコンガとも組み合わせできます。
シンバル、足鈴、ウインドチャイム、シェイカー、タンバリン、ピンチャイム、セミーヤ、チャフチャス…どれも手に入れやすく、パーカッションをやってる感が出て楽しいのでおすすめです。セッティングがよりパーカッションらしくなるのもいいものです。
曲も自分も共演者も盛り上がりますので、まだ使っていない楽器があったら試してみてはいかがでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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