ボンゴのヘッドが破れてしまいました。小さいほうの太鼓(Macho)のヘッドです。
ボンゴのヘッド交換ってどうするのでしょうか。
ネットで調べると、まず皮を一晩水に浸して柔らかくして、柔らかくなったら、シェルの形に合わせてリムではさんで重ならないように引っ張って・・・・という記事がいくつか出てすごく難しそうです。
これは無理だと思いしばらく放置しました。
というのも、もともと替えたいヘッドがあって、楽器屋さんで入荷待ちをしていたところだったからです。
でも、何ヵ月か経って楽器屋さんに聞いてみると、まだ入荷のめどがないとのこと。
このままだと、ボンゴが使えないので何とかする必要がありそうです。
もう一度、ボンゴのヘッド交換について調べてみると、ヘッドには2種類あることがわかりました。
1枚皮のタイプと成型されたタイプです。
”皮を一晩水に浸して・・・”というのは、1枚皮のヘッドの交換方法だったのです。成型されたタイプなら簡単に交換できそうだし、価格もそんなに高くありません。
早速、成型されたタイプのヘッドを購入して交換しました。とても簡単だったので、もっと早くやればよかったと思いました。
そこでここでは、調べてわかったそれぞれのタイプのヘッドの特徴と、実際の交換作業についてまとめました。
初めてボンゴのヘッドを交換しようという方の参考になれば幸いです。
※2024年5月3日 「”Tucked”のヘッドは合わない機種があるらしい」を追加しました。
ボンゴの交換用ヘッドは2種類
ボンゴの交換用のヘッドは次の2種類あります。
- 1枚皮のタイプ(フラッドヘッド)・・張替えは大変そう
- 成型されたタイプ ・・簡単に交換できる
順にみていきましょう。
1枚皮のタイプ(フラッドヘッド)
文字通り、ただの1枚の皮です。ボンゴに張るためには、平らな皮をシェルの形に添うように整えなければいけないので、一晩水に浸すとか、リムで抑えるときもしわが寄らないように均等にひっぱるとか、ネットで調べると手順がいろいろでてきて難しそうです。
お店で張り替えてもらえますが、自分でやっている人もいるようです。
調べた感じでは、フラットヘッドの方が厚い皮のもの(いいヘッド?)があるような感じでした。
楽天では例えば下のようなものがありますが、楽器店などではそれぞれ扱っているヘッドがあり、張替えもしてもらえるようです。
成型されたタイプ
ボンゴの形に合わせて成型されているので、ボンゴにパカッとはめてすぐに取り付け可能です。ネットで検索すると、たくさんの種類のヘッドが出てきます。
調べた感じでは、このタイプのヘッドは、プラスチック素材や薄い皮のものが多いように思いました。その場合は、倍音が出やすい、音質も厚い皮のものと比べる暖かみなどは出にくいなどのデメリットがあります。
しかし、プラスチック素材のヘッドは湿度の影響を受けにくいため、天候によってピッチがどんどん変わってしまうということがなく、スラップも鳴りやすい。
マチョ(Macho)(小さいほう)だけプラスチックヘッドにしている人はたくさんいるようです。
ヘッドを購入するときは、ボンゴのサイズを確認して必ず同じサイズのものにする必要があります。
ちょっと大きいくらいなら大丈夫?ということはないようです。
ヘッドの商品サイトに行くと、そのヘッドを使うことのできるメーカー・モデル名が書いてあるので、確認してから購入すると安心です。
私は、ネットで評判の良かったREMOのファイバースキンを購入しました(サウンドハウスが安かったです)
REMO ( レモ ) / M6-R715-F1 ボンゴヘッド ファイバースキン 7.15″(サウンドハウス)
REMO NUSKIN(REMOのプラスチックヘッド。これも使っている人が多いようでした)
REMO ( レモ ) / NUB-0715 NUSKYN 7.15″ [M9-0715-N5](サウンドハウス)
TRI-CENTER Bongo Head EVANS(次回、もし機会があったら、これもいいなと思いました)
破れたヘッドをファイバースキンのヘッドに交換
そんなわけで、破れたヘッドをREMOのファイバースキンに交換することにしました。
LP ギャラクシージョバンニ ボンゴ LP793X
ヘッドはもともとついていたもので皮です。
小さいほうの太鼓(Macho)のヘッドが破れてしまいました。
破れたところを拡大するとこんな感じ(´・ω・`)
リムに沿って破れています。
(ある日、カーンと音がして数日後に破れているのを発見しました)
購入したREMOのヘッドが届きました
M6-R715-F1 ボンゴヘッド ファイバースキン 7.15”
まず、六角ナットを緩めて古いヘッドをはずします。
付属のスパナを使って少しずつ緩めていきます。
(付属のスパナで問題ありませんでした)
はずれました。六角ナットやワッシャーなどは、入れる向きがわからなくならないように置いておきます(すっごいぐちゃぐちゃにおいてるように見えますが、ちゃんと考えてます!)
※六角ナットには向きがあります。新卒で就職した時、工場実習で六角ナットの向きを間違えて怒られたことがあります・・・。
※もともとが一枚皮のタイプだった場合、リムとヘッドをはずすために水に浸すなどの手間があるかもしれません)
新しいヘッドをはめてみました。ぴったりです(´ω` )
ネジの位置が上下で斜めにならないように気をつけて、少しずつ締めていきました。
無理なく締められるところまで締めました。叩くとまだ緩い感じです。
一気に締めない方がいいらしいので、何日かかけて締めていきました。
ファイバースキンとはいえ、締めて何日か経つと少し伸びてまた締められる感じです。
久しぶりにボンゴが使えるようになって嬉しいです。
叩くと、やや軽い感じの音ですが、スラップはカーンとなります。ただ、やはり倍音はあります。もともとついていたヘッドでも倍音はあったのでやっぱりという感じです。
”Tucked”のヘッドは合わない機種があるらしい
(2024年5月3日追加)
ボンゴ用のヘッドを探すと、”Tucked”とかかれたものがあります。
まわりのリングを皮(素材)がくるんと覆っているタイプです。
このタイプのヘッドは、サイズがあっていてもぴったりとはまらない機種があるそうですので、購入するときは注意したほうがよさそうです。
ぴったりとはまらない機種というのは、ヘッドを抑えるリムがこんな形(平らな面でおさえている・・・トラディショナルタイプと呼ばれるもの)のものです。
こういう形のリムはTuckedのヘッドと干渉することがあるそうです。
このようにフープに丸みがあるものは大丈夫なようです。
これについては、パーカッショニストのTAKAFUMIさんもYoutubeでお話しされていましたので、参考にリンクも貼っておきます。(10分50秒あたりからこのお話をされています)
ボンゴを始めたくなったら一番最初に見る動画!【基礎知識&入門ガイド】
(参考)倍音調整
前のヘッドの時から、Macho(小さい方の太鼓)ではスラップで倍音がかなり鳴っていたため、倍音があまりしないように緩めにチューニングしていました。
一般的にプラスチックヘッドや、薄い皮のヘッドでは倍音が鳴りやすいようです。
この倍音、なんとかならないかと調べてみると、バスドラムパッチ(インパクトパッド)を貼ると調整できるということなので、やってみることにしました。
地元の山野楽器で↓のバスドラムパッチを買ってきました。
貼ってみた。
叩くとやっぱり倍音は鳴ります。
ただ、少しミュートされるので、音が落ち着いてボンゴ全体としては音のバランスがよくなった気がします。
試しに、ドラムのミュートのようにガムテープもべたべた貼ってみました。
たくさん貼ると倍音はなくなるけど、倍音が完全になくなるまで貼るともはやボンゴの音ではなくなってしまいます。
とりあえず、このくらいにしておく。
倍音は残りますが、楽器が使えるようになったのは何より嬉しいので、この状態で調整しながら使っていきたいと思います。
まとめ
- ボンゴのヘッドは、1枚皮のタイプと成型されたタイプがあり、成型されたタイプなら交換は簡単。
- 成型されたタイプのヘッドは、プラスチック製か、薄い皮のものが多いようです。
- ボンゴの小さいほう(Macho)は、プラスチックヘッドにしている人も結構いるようです。
- プラスチックヘッドや薄い皮のヘッドは倍音が鳴りやすいので、うまく調整して使う必要があります。
以上になります。ご覧いただきありがとうございました。
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