【16ビートと8ビートのハネについて】”少しハネてる?”に悩んだ経験もご紹介しました

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

音楽の知識

世の中にはリズムがハネてる曲がたくさんありますね。
※”ハネてる”というのは、リズムが「タタタタ・・・」ではなく、「タッタタッタ・・・」とはずんだ感じになっている状態のこと。

そして、ハネてる曲には、100%ハネてる曲と、例えば40%や60%ハネてるなど、”少しハネてる”曲があります。

打楽器を始めると、このような少しハネてる曲にぶつかります。

私は初心者の頃、この少しハネてる曲に「え、これってハネてる?ハネてない?」とかなり悩みました。”ハネてるように聴こえるけど、気のせいかな?ハネてないかも・・・?と。

その曲がハネてるかをネットで検索してみたけど、そんな情報はありませんでした。
(そんなこと気にする人いないよね・・・)
悩んだ末、きっとハネてると信じてハネたリズムで練習したりしてました。

こんな感じで少しハネてる曲に出会うたびに悩んで、いろいろ調べてまた悩んで・・・。
そんな感じでいろいろ経験してきたので、ここではハネたリズムについて基礎知識も含めてまとめてみました。

  • ”ハネたリズム”についての基礎知識
  • ハネてる?ハネてない?悩んだ時の話
  • ハネ方に特徴のある曲

ハネたリズムに悩んでいる方、迷っている方の参考になると幸いです。

ハネてるとは

ハネてるとは、リズムが「タタタタ・・・」(イーブンという)ではなく「タッタタッタ・・・」とはずんだ感じになっていることです。シャッフルということもあります。

このハネてるリズムには、主に8分がハネてると16分がハネてるの2種類があります。
ここでは概要をざっくりと書いていきます。

8分がハネてる

8分がハネるとは、曲を構成する8分音符がハネている状態です。
音符で書くとこんな感じ。左側がイーブン(ハネてない)、右側がハネてるです。

「ハネてる」は、3連の真ん中の音が抜けた状態で”タッタタッタ”となっています。
ハネる場合の楽譜には、楽譜の上の方にこのように表記されます。

楽譜にこのような表記があったら、8分音符が左側のようにイーブンに表記されていても、右側のように「タッタ」とハネて演奏します。

8分がハネてる曲には、例えば、The Beatles の Penny Lane  があります。

16分がハネてる

次に16分がハネたリズムについてです。16分がハネてる場合は、8分はハネてません。音符で書くとこうなります。

16分が、3連の真ん中の音が抜けてハネている状態です。
16分がハネる場合の楽譜には、楽譜の上の方に下図のような表記があります。

16分がハネた曲としては、例えばStevie Wonder -のSir Duke があります。

16分がハネたリズムについては、ベーシストで音楽プロデューサーの藤谷一郎さんが動画でわかりやすく解説しているのでおすすめです。

動画の中で藤谷さんは、ちゃんとハネたリズムを理解してくださいね、という話をされています。
時々、ハネるということを、タッタタッタ~♪というやつでしょ!と感覚でだけ考えている人がいますが、それではだめだとのこと。ちゃんと仕組みを頭で理解することはやはり大事です。

ハネかたの程度について

8分がハネてる(8ビートシャッフル)でも16分がハネてる(16ビートシャッフル)でも、ハネかたにはいろいろな程度が存在します。その程度について、図で説明していきます。

少しハネてるとは

連続した3つの音の間隔を描いてみました。

濃い色の縦線が音が鳴る位置です。
一番上のイーブンは3つの音が均等のタイミングで「タンタンタン」となっています、
2つ目のハネ100%は、2つ目の音は3連の真ん中が抜けた3つ目の音なので、最初の音から2/3の位置になります。(これで「タッタタン」となります)

これに対し、”少しハネてる”場合は、イーブンの1/2とハネ100%の2/3の位置の間のどこかです。
どれも「タッタタン」なのだけど、きっちりハネてるに近い場合やイーブンに近い場合など、無限に程度があるわけです。

これがきっちりハネてるに近い場合はハネてることがわかりやすいですが、イーブンに近い場合でテンポが速いとハネてるかどうか結構迷います。

16分が少しハネてる曲としては、例えばdonny hathaway のwhat’s going on があります。

すごくハネてる

さて、イーブンとハネ100%の間のリズムがあるとすると、逆にハネ100%よりもっとハネることはないのか?というのが気になります。
1音目と2音目の間隔が、ハネ100%よりもっと長い場合です。

これは私はないのかとずっと思っていましたが、実はあるようです。
ジャズドラマーの黒田和良さんが解説している下の動画の中で説明されています。


この動画で説明されているパターンでは、すごくハネてるリズムは上に描いた図のように2音目が後ろにずれるのではなく、1音目が前にずれて(くった状態)2音目との間があくとのことです・・。
世の中にはいろんなリズムがあるのですね。(こんなリズム、理解できる自信がない・・・)

ちなみに、この動画ではスイングとシャッフルの違いが解説されており、それも勉強になります。
シャッフルはタッタタッタ、スイングはタータタータだとか。

以前音楽学校に通っていた時、シャッフルのハネ方には程度の大小があるけど、スイングははね方にバリエーションはない(つねに100%ハネた状態)と習ったことがあります。
シャッフルとスイングってどう違うの?って思いますよね。
所説あります、と言う感じなのでしょうか・・・?

初心者の頃悩んだ話

続いて私が初心者の頃悩んだ”この曲ハネてる?ハネてない?”問題について。

この曲ハネてる?

8分がハネてる曲はわかりやすいのであまり悩みません。
16分がハネた曲が、イーブンに近いところで少しハネていると、ハネてる?ハネてない?と悩みます。

パーカッションを始めて最初にぶつかった”少しハネた曲”は、ハネてるとかハネてないとか言われずに渡された曲だったのでしばらく迷ってました。

そういうときはやはりGoogleなので、検索ワード「曲名 ハネてる」で検索してみた。
でも情報はなかった。
迷ったけど、やっぱりハネてるだろうと思ったので、レッスンの時「これ、ちょっとハネてますよね」と先生に聞いたらやっぱりハネてました。

全然違ったら恥ずかしいと思ってしまい、なかなか気軽には聞けませんでした。

その後、そういう曲が出てくるたびに悩んで”その曲がハネているかどうかを”ネットで検索していました。
でもやはり、よほど有名な曲でない限りネットにはそんな情報はないようです。

経験を積んできて、あれ、この曲ハネてるかな?と思うときは大体ハネてるんだ!と思うようになりました。
しかし、ある時先生に「これも少しハネてます?」と聞いたら「これはイーブンですね!」との答え。
くぅ~~やっぱり難しい・・。

ハネ方に関して面白い特徴のある曲

ここでは、ハネに関してちょっと特徴のある曲を挙げました。

<Happiness(大黒摩季)>

この曲は途中でハネ方が変わります。
全体がハネているのだけど、途中曲調がロックな感じに変わるところがあって、そこでハネ方が非常にイーブンに近い感じに変化しています。
ハネ方がイーブンに近い場合は、合わせるのが難しいです。

<きみゆき(ももクロ)>

伴奏は少しハネていますが、歌はハネないで歌っています。ただ、ラップだけはハネてます。
ちょっとおもしろいなぁ、と思いました。他にもこういうのあるのでしょうか・・・?

まとめ

ハネるということについていろいろまとめてみました。
何かの参考になると幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

コメント