コンガのスラップが難しい【叩き方のコツは?】

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コンガ、ボンゴ、ジャンベ

コンガを始めると、スラップに苦労する方は多いのではないでしょうか。

私もその一人で、始めた頃から「なかなか音が出ない」→「曲でやると出ない」→「自分では聴こえてるけど、離れると聴こえないらしい」など、いろいろ苦労して悩んできました。
それでだんだん上達はしてきたけど、目標の音が出せるまではまだまだです。
スラップは奥が深いと思います。

そんな中で、あれこれ試して経験したこと、レッスンで教わったこと、自分なりにいろいろ調べたことを整理してまとめてみました。
私自身も、改めて調べてみると勉強になったり、感覚的に思っていたことはやっぱりそうだったんだな、ということもありました。

同じように、コンガのスラップで苦労している方、迷っている方の参考になると嬉しいです。
ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いた人
ことさと

パーカッション・ドラム歴約8年。大人になってから専門学校に通って学んで、パーカッションとドラムの魅力に取りつかれる。
今はカホン・コンガ・ジャンベを組み合わせて演奏するスタイルを勉強中。

このサイトでは、主にポップスのジャンルでパーカッションを楽しむのに役立つ情報や、大人になってからドラムを始めた方におすすめの情報を発信していきます。

コンガのスラップ

スラップに悩みがち?

コンガにはヒール&トゥー、トーン(オープン)、スラップ、モフ・・・などいくつもの叩き方があり、どれもきちんと音色を出そうと思ったら難しいですが、初めの頃は特にスラップの音が出なくて苦労することが多いのではないでしょうか?

スラップは、そのコンガの基音に対して倍音の高い音を出す叩き方ですが、このカーン(?)という高い音がなかなかきれいに鳴らないですね(;´・ω・)
叩き方のコツもいろいろな人がいろいろなイメージを言っています。
たぶんみなさん苦労されているのかと思います。

私も初心者の頃はもちろん、何年続けてもスラップの叩き方には悩むことが多いです。
(他の叩き方にも悩みますけどね)

スラップの種類

叩き方のポイントをご紹介する前に、まずスラップの種類について簡単にご説明します。

スラップの叩き方を大きく分けると次の2つになります。

  • クローズドスラップ
    叩いた後、打面に指をつけたままにする叩き方。
    ”打面をつかむように”という人もいます。
  • オープンスラップ
    叩いた後、指先が打面から浮く叩き方。

クローズドスラップは叩いた後ミュートした状態になるので、音色は割と短く「”パコ”とか”パン”」となります。
(ミュートの程度によっても変わると思います)
オープンは、クローズドと比べると伸びた感じの音になります。(「”パーン”とか”カーン”」)

スラップで叩くと、基音と倍音の混ざった音が出て、出来るだけ倍音成分の比率が高い叩き方ができるとキレイな音になると思います。
ミュートをすると基音成分(低い音)が消えて倍音(高い音)が残りやすいので、スラップらしい音が出やすいです。
ただミュートの加減が難しいかもしれません。抑えすぎると音が鳴らないですね。

ミュートしない場合は、基音が残るので、倍音成分の比率を上げないとスラップに聞こえません。

私は初心者のころから、主にオープンスラップを練習してきたので、自分は必死にスラップをしてるんだけど、基音の比率が高くて全然スラップに聞こえない・・・という状況には苦労しました。
(今もまだまだ練習中です)

オープンとクローズドの使い分け

オープンスラップとクローズドスラップをどのように使い分けるかに決まりはなく、演奏者の感覚や好みによるようです。

曲の流れによってオープンとクローズドを使い分ける人もいるし、主に使うのはオープンかクローズドの片方だけという人もいます。

”クローズド”といっても、ミュートの仕方も人それぞれで、そんなに強くミュートしない、オープンに限りなく近い叩き方の人もいて、自分がどんな音を出したいかによって叩き方が決まってくるようです。

レッスンを受けている場合は、ここは先生がどういう叩き方をしているかに影響されるところですよね。

叩き方のポイント

クローズドスラップでもオープンスラップでも、基本的に叩き方は同じ(叩いた後指を打面から話すか話さないかの違いだけ)と考えてよいようです。

打面を叩くスピードを上げる

スラップの倍音を出すには、打面を叩く時に十分なスピードがあること重要です。
ですから、どうやって指のスピードを上げるか?ということがポイントになります。
強く叩く、ではなくスピードを上げる、です!

弱くてもスピードがあれば、小さな音でスラップが鳴らせるのです。

そのスピードがどのくらいかというと、相当速いです!(語彙力)
先生の叩くスピードを見るとほんとに速くて、なかなかあのスピードは出せない。
だから、最初からできると思わないで、長い時間かけてスピードを上げるやりかたを探していく感じだと思うのです。

ポイントは、誰に聞いても力を抜くことにつきます。
手を柔らかくするという人もいるようです。
力を抜くコツとしては、

  • 手の重みを利用して、自然に落とす感じ
  • 指先が弧を描くように振る感じ

などがあります。スピードを上げようとすると力が入るので、そこが難しいですよね。

力を抜くのは、何をするにしても一番難しいところ。
私は、手や腕の力だけではなく、肩や肩甲骨もぎゅ~っとなってたりするので気がついたらその都度直して、という感じです。(呼吸も止めがちでした・・・)

叩く時の支点としては肘と手首が考えられますが、「手首」を支点にすると説明される方が多いです。

私の場合、最初の頃はスピードを上げようとして無意識に大振りになっていましたが、手首を支点にしてコンパクトに振った方が、スピードが上がってしかも安定します。

ただ、手首を90度くらいに曲げて指先を上げてから振れるといいのですが、練習しないとなかなかそこまで上がりません。
速いテンポになると、自分では手首で振っているつもりが、実際には手首はほとんど使えてなくて肘から大振りしているだけ・・ということもよくありました。
レッスンで何度も指摘され、動画に撮って確認しながら繰り返し練習しました・・・。


※ちなみに、コンゴ出身のパーカッショニスト、ムクナ・チャカトゥンバさんも著書の「はじめまして! アフリカ音楽」の中で、スラップは手首で叩く感覚だと書かれていたと思います。
叩いた瞬間に、そこから光が出る感じともありました・・・(*’ω’*)すごいですね~。私も感じてみたい・・

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指のどこで叩くか

指のどこで叩くかについては、指先から第一関節の間と考えてよさそうです。
※第一関節・・・一番指先に近い関節

指紋のあるところで叩く感じだと思います。
(第一関節も当てるという方もいるようです)

どの指で叩くか?は、人差し指~小指の4本すべてを使いますが、外側の小指~中指の方が高い音が出やすいようです。
なので、小指~中指の方が強く当たるように少しだけ加減する?(角度をつける?)など工夫すると、スラップの高い音が出やすいと思います。

指がまっすぐ当たるのではなく、少しだけ外側が当たる感じという方もいるし、私もそう感じます。
(やりすぎると当たりが悪くなるので注意が必要)

ただ、あるあるかもしれませんが、調子がいい時はどう叩いてもいい音がでる。
あれ?音がでないな・・・というときはちょっと角度をつけると出やすい感じなので、主要な要素ではないかもしれません。

打面のどこを叩くか

そのコンガによって、スラップ音の出やすい場所というのがあるようです。

打面の真ん中が音が出やすいという人もいるし、それより少し手前の方がいいという人もいます。
いつも使うコンガで、どの場所がスラップ音が出やすいかを調べて、そこを叩く練習をするのがおすすめです。

チューニング

どの太鼓もそうですが、チューニングがいびつだといい音が出ませんね。

コンガも同じで、チューニングがいびつになっているとスラップの音がうまく出ないことがあります。
チューニングの状態は他の太鼓と同様、打面の円周をぐるりと叩いて(軽くトントンと叩く)音程が均一かで確認できます。
均一でない場合は、均一になるように調整します。
もし、すごくいびつになっているときは、一旦全体を緩めてチューニングし直した方がいいこともあります。

”なんだかスラップ音が出ない”という場合は、確認してみるといいかもしれません。

また個人的には、ハイピッチにした方がスラップ音は出やすい気がします。
ただスラップのためだけにハイピッチにするわけにもいきませんね。
私は、キントでB~Cくらいに合わせています。



オープンの音色も大事

スラップの音を際立たせるためには、実はオープンの音色も重要です。

必死にスラップの練習をしているけど、オープンがしっかり鳴っていなかったり倍音が混ざっていたりすると、スラップとの差がなくなって、結果的にスラップの音がしない感じになります。
私もレッスンで何回か注意されたことがあります。

スラップの音も大事ですが、オープンで落ち着いたいい音が出せていることも同じように大事。

パターンを叩いたときに、スラップの音が思うように聴こえない場合は、オープンの音も気にするといいかもしれません。

おわりに

コンガのスラップの叩き方、コツについていろいろな面から整理してまとめてみました。
スラップで思うような音が出せるようになるには、10年くらいかかるともいわれるようです。
(私は今8年くらい・・・)
長い時間がかかる奥の深いものですが、地道に練習を続けて自分なりのやり方を見つけていけるといいと思っています。
ご覧いただいた方にも参考になれば幸いです。

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