カホンはポップスによく合い、演奏しやすいので人気のあるパーカッションです。
このカホン、原曲でドラムが使われている曲をカバーすることが多いのではないでしょうか。
ドラムの使われている原曲をどんなふうにカホンで演奏しようかと考えるとき、どこまで忠実にコピーすべきなのか迷うことはありませんか。
カホンを使うなら、カホンらしさを生かしてカバーしたいし、でもその曲に特徴的なリズムやフレーズは可能な限り表現したい。
ドラムの曲をカホンでカバーするときの課題はいろいろありますが、ハイハットの8分をどうするか(場合によっては16分)は気になることの一つ。
私はカホン初心者の頃(今も)、ドラム曲のカバーでカホンのレッスンを受けると、「もっと8分感を出して!」と言われることがあります。フレーズに気を取られて忘れがちになりますが、確かに大事なことですね。
そこでこの記事では、ドラム曲をカホンでカバーするときに、ハイハットの8分感(16分感の場合も)をどうやって出すかについての情報をまとめていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
ハイハットの8分感を出す方法
カホンの場合、ドラムのハイハットと同じように8分を刻むのではなく、8分感を出す方法を考えます。その方法はいくつかありますが、基本的な方法、よく使う方法についてご紹介します。
ゴーストノート
まずカホンの基本、ゴーストノートを使う方法です。
例えば次のような感じ。
これは8分と16分をオルタネート(左右交互)で叩く場合の例です。
音符♪の描いてあるところは実際に叩き、線だけのところはゴーストノートです。
ゴーストノートを意識することで、8分感(16分感)を出します。
すべてのゴーストノートを完璧に入れる必要はなく、全部入れるとうるさい場合もあります。
オルタネートではない場合も、うまくゴーストノートを入れて同じように効果が出すことができます。
足鈴
足鈴を表か裏に入れる方法で、カホンらしいアコースティックな雰囲気がでます。
足鈴の入れ方は、例えばこんな感じ。
上のゴーストノートと同じパターンで、△のところで足鈴を入れる例です。
下の記事でも、パーカッショニストのMona Tavakoliさんが、カホンでドラムセットの演奏をどうするかを解説している動画を紹介おり、その中でブラシを使った演奏方法を見ることが出来ます。
ハイハットのオープン、クローズ
足鈴じゃなくて、やっぱりハイハットの音がいいなぁというときは、ハイハットのオープン・クローズで鳴らす方法があります。この場合は、ハイハットを置いて、ドラムと同様にオープン・クローズで8ビートを刻みます。
演奏の例として下の動画をご紹介します。18分20秒あたりから、ハイハットのオープン・クローズを使って演奏しています。
(前半のトークも最後のNG集も面白いので、そちらもおすすめです!)
これはハイハットそのものの音を鳴らせるのがメリットです。
デメリットは、カホンを演奏する姿勢でハイハットのペダルは踏みにくいところと、ハイハットを持って行く必要があるところかと思います(荷物が増える・・・)。
カホン用の小物を使う
カホン用の小物を使う方法もあります。
(上の動画でも、ハイハット以外にも使っていて、10分40秒あたりからその説明をしています。Spainの曲の中でも使っています)
ここで使われているのは、Schlagwerk(シュラグベルク)ヘックスティック・ワンです。
スティックと小さなシンバルがついているので、シンバルでハイハットっぽい音が出せるようですが、ハイハットほど大きな音にはならない感じです。
他にもいろいろな種類の小物があるので、調べてみると面白いと思います。
ハイハットオープンの音が欲しい時
ハイハットをオープンにした時の”シャーン”という音を出したい場合、カホンで伸びる音を出すのは難しいですね。やはり「他の何か」を使って音を出す方法になります。
ひとつは、ハイハットのフットスプラッシュを使う方法があります。
私はレッスンで、ハイハットのフットスプラッシュを使う方法を教わり練習したことがあります。
ドラムでもやったことがなかったので難しかったですが、ドラムをやってる方ならすぐにできるかもしれませんね。
ただ、カホンの姿勢でフットスプラッシュをするのは、体に無理があるので腰を痛めないようにご注意ください。
まとめ
以上、カホンでドラムの曲をカバーする場合に、ハイハットの8分感(16分感)をどうやって出すかについて、いくつか方法をご紹介しました。
個人的には、ドラムでやっていることを完全にコピーするよりは、原曲の特徴を残しながら、カホンならではの雰囲気が出せるといいと思っています。いろいろ試してみて、楽しく演奏したいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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