【タンバリンの選び方】振りやすい形・重さを感じにくく疲れにくい形がある

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小物楽器

タンバリンはとても手軽に演奏できる楽器で、「子どもの頃使ったことがある」という方も多いと思います。
一見おもちゃのように思われがちですが、パーカッションとして曲に使われることが多い重要な楽器でもあります。

バンド演奏をするときに「ここでちょっとタンバリンを入れたい」ということもあるのではないでしょうか。
ただ、楽器屋さんで見るタンバリンはとても種類が多く、楽器として使う場合どれがいいのか迷ってしまうかもしれません。
タンバリンを選ぶ基準としては、音色や響きの良さ、価格、見た目やメーカーなどいろいろあると思いますが、ここでは、「疲れにくく出来るだけ楽に振れるタンバリンを選ぶ」という観点から選び方をご紹介したいと思います。

実はパーカッションとしてタンバリンを1曲振り続けるのは、意外と大変です。
特に初心者の方は重く感じるタンバリンを選んでしまうと、1曲通して振れないこともあります。

この記事では重さを感じにくいタンバリンの形と、おすすめのメーカーについて書いていきます。
タンバリンを選ぶときの参考にしていただけると嬉しいです。

※スタンドに固定して使うタンバリンについてはこちらに書いています↓

疲れにくいタンバリンの選び方

バンド演奏などで使うタンバリン

タンバリンにはフレームに皮を張ったものと、皮のないフレームだけのものがあります。
バンド演奏などで、リズムのアクセントとして使う場合は皮のないタイプを使うのが一般的です。
(モンキータンバリンと呼ばれることもあります)

どんな風に演奏するか、Meinlの動画にとても見やすいものがありましたので、参考にご紹介します。

実はタンバリンを振り続けるのは大変・・・

とてもシンプルな演奏方法ですが、バンドなどの合奏でパーカッションとして振る場合、振り続けるのは意外と大変です。
重いタンバリンでは1曲通して振り続けられないこともあるし、テンポが速いとさらに難易度が上がります。

私は初心者の頃は1コーラス目でギブアップしてたし、今も重いタンバリンだと1曲通して振れないと思います(;’∀’)
女性に限らず男性でもやはり振り続けるのはつらいと聞きます。

軽く感じる形がある

「じゃあ、軽いタンバリンを選べばいいのね!」と思われるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
実は、重さだけではなく形も重要なのです。

具体的にはこんな形のものです。

こういう三日月型のタンバリンは振るとき軽く感じます。
これはリズムテックのRT1020です。

これはLPのタンバリン、LP174。
LPのタンバリンと言えばこの形が思い浮かぶ定番商品。
音色がきれいで響きのよい楽器なのですが、重いのが難点です。

2つのタンバリンの重さを比較すると、三日月のリズムテックが419gで楕円のLPが355gでした。
なんと三日月の方が重いのです。
でも三日月の方が圧倒的に振りやすい。

三日月形と楕円のタンバリンを重ねて比較しました。
三日月形は、枠の一番遠いところまでの距離が、楕円のタンバリンと比べて短いです。
また、白い円で囲んだジングルのように、持ち手よりも手前にもジングルがあります。

この2つの理由で、三日月形のタンバリンは振るときのバランスがよくなって、軽く振ることができるのです。

ただし、軽く振れると言っても、三日月のリズムテックでもそれなりに疲れます。
私も最初の頃は練習してなんとか1曲通せるようになった・・という感じでした。
でも楕円のタンバリンはもっと大変なのです。
だからこそ、少しでも楽に振れる楽器を選んだ方がいいと思います。

初めてのタンバリンを選ぶとき、長時間振るとき、テンポのやたら速い曲で演奏するときなどは、ぜひ振りやすさも考えてみてください。

ちなみにこちらは丸いタンバリン。
重さは256gで軽いのですが、かなり振りにくい。
持つところからタンバリン先端までの距離が一番遠い形なので、重さが直にきます(;’∀’)

持つところが細いせいもあるので、厚めのゴムシートを巻いてグリップを作れば振りやすくなるかもしれません。
軽い音色がしてこれはこれでよいので、何とか使えるようにしたいところです。

三日月形のおすすめタンバリン

ここでは実際に振りやすい形のタンバリンを扱っているメーカーと、おすすめのタンバリンをご紹介していきます。

RhythmTech(リズムテック)

リズムテック社について

リズムテック社は、三日月形のタンバリンから始まったアメリカのパーカッションメーカーです。

リズムテック社のHPをみると、三日月形タンバリン誕生の経緯が載っていました。
訳してみるとこんな感じでした。

それは、ドラマーでパーカッショニストのリチャード・タニンバウムが、タンバリンで15分間のレコーディングを行った時のこと。
何度かテイクを取ったら、腕がとても疲れてそれ以上振ることが出来なくなり、気分も悪くなってしまったそうです。
そして他のパーカッショニストに話を聞いたところ、みんなが感じている問題だとわかったので、振りやすいタンバリンの開発に取り組むことにしたのだとか。
その結果、丸いタンバリンの中心にグリップを置くことでバランスがよくなり、長時間演奏しても疲れないタンバリンが生まれました。

リズムテック社のHP

リズムテック社のタンバリン

私もリズムテックのタンバリンを使っていて、キレの良いきれいな音色で一番のおすすめです。

ただ日本で輸入を行っていた代理店が少し前に取り扱いをやめたために、リズムテックの商品は流通が少なくなっているようです。
今回調べたところ、amazonでいくつか取り扱いがあったのでご紹介します。
価格は、やはり以前より値上がりしています。

楽器としては一番おすすめなのですが、正直ちょっと高いなと思います。
おすすめしたいけど、価格的におすすめしにくいので残念です。
あまりないかもしれませんが、メルカリなどで探すのもいいかもしれません。

ジングルがブラス素材のものもあります。

私はジングルがブラスのRT1011も持っています。
ニッケル(銀色)のものと比べて音色が鈴のように華やか。
ニッケルの方はカジュアルな感じです。

Pearl(パール)

Pearlにも三日月形のタンバリンがあります。
私はスタジオのレンタルでしか使ったことがないのですが、調べたところバンド演奏でも映えるしっかりとした楽器で使いやすいと評判もいいようです。

このタンバリンの一番の特徴は、シンバルスタンドに固定しても使えるところ。
手で持っても演奏できて、スタンドに固定してドラムやカホンと一緒にも使えるのは便利ですね。

KIKUTANI(キクタニ)

KIKUTANIは楽器やオーディオの製造、楽器の輸入販売をおこなっているメーカーです。
KIKUTANIのタンバリンはリーズナブルな価格で、本格的な演奏が楽しめるところが特徴です。

上でご紹介したメーカーと比べると手ごろな価格で、カラーが豊富、取り扱いも多いので手に入れやすいと思います。(楽器屋さんに行くと大体おいてありますね)

私は楽器屋さんで振ったことしかないのですが、澄んだ軽めの音色で、小編成のアコースティックバンドやギター演奏をサポートする場合などに向くかもしれません。
また手に入れやすいので、まず振る練習をしてみたい方にもいいかもしれません。

おわりに

以上、手で持って振るタンバリンの選び方と、おすすめのタンバリンをご紹介しました。
タンバリンを選ぶときの参考にしていただけると幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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