カホンでドラムの曲をカバーするとき【フィルとシンバルをどうするか】

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カホン

パーカッションの中でも人気のカホンは、ドラム曲をカバーすることが多いと思います。

ドラムの原曲をどんなふうにカホンで演奏しようかと考えるとき、気になるポイントはいくつかあります。
その一つ、ハイハットの8分感をどうやって表現するか?について前の記事でご紹介しました。

この記事では前回に続いて、ドラム曲をカバーするときに気になるポイントとして、フィルインをどうするかということと、フィルインに続くシンバルの入れ方について情報をまとめていきます。

フィルインの考え方

ドラムの曲をカホンでカバーするとき、フィルインをどういうフレーズにするかはとても気になるし、面白いところでもあります。

ただカホンのフィルインとして必要なことがひとつあって、それは「小節の最後まで音を埋めない」ことです。

カホンのフィルは小節の最後まで音を埋めない

カホンのフィルは、小節の最後まで音を埋めないことがまず必要です。

なぜかというと、フィルの小節の最後の16分は叩かずあけておかないと、次の小節の頭のシンバルが叩けないからです。
もう少し説明すると、シンバルを叩く時は、基本的に一緒にベース音も叩く必要があります(シンバルだけだと音が浮くため)。このため小節頭のシンバルを叩く時は、左手でシンバル、右手でベース音を叩きます(人によって左右逆かも)。

しかし、直前の16分を叩いてしまうとその手は次の頭が叩けなくなり、シンバルかベースのどちらかが叩けません。(ドラムはキックペダルがあるので直前まで叩けます)

このため、カホンのフィルでは小節の最後まで音を埋めないことが必要になるのです。

例えばこういう感じ。
×の例は小節最後の16分の音を左手で叩くので、次の小節頭のシンバルが叩けません。
〇の例なら、小節の最後を8分の右手で終わって、次の小節頭のシンバルとベース音が叩けます。

もう1つ例を挙げます。
×の例は次の小節頭のシンバルとベース音が叩けません。
〇の例は叩けます。〇の例はなんだか中途半端な感じがするかもしれませんが、慣れればそうでもありません。

このように、カホンの場合はフィルインは小節の最後まで音を埋めない。無理して次の小節の頭のシンバルとベース音が鳴らせないということにならないように、フィルインを考える必要があります。

細かい音を出すときは技系の奏法

そうは言っても、無理せず間を空けて、あまりに大きなリズムばかりだと演奏が幼い感じ(いかにも初心者な感じ)になりそうです。
そういう時は、ヒール&トゥや指を使った装飾音を使うと、カホンらしくかっこよく聴こえます。

初心者でも比較的簡単にできるのは、指を使った装飾音です。
やり方は、左手のひらをカホンの上の角に当てて、薬指・中指・人差し指で素早く順番にカホンを叩いた後に、右手でベース音/トーン/スラップを叩きます。指を使った部分が装飾音になります。

次の動画でこの奏法をわかりやすく見ることができるのでご紹介します。
(奏法のやりかたではなく、楽器紹介の動画ですが演奏が見やすいですのでご紹介します)

パターンの中で次の音を叩く前に「トゥルル♪」と指で装飾音を入れているところです。

私も技系ではまずこれを最初に教わりました。少し練習すると、割とすぐにできるようになります。ただ、装飾音が弱かったり、3つならずに2つや1つにしか聞こえなかったり、なかなかこの動画のようにかっこよくはできません。
それでも、装飾音があるとないとでは大違いで、完全にはできなくても人前で演奏するときにやっているとちゃんと聴こえるようで、「その指すごいですね~」などと言われました。

ですので、初心者の方には、この指をつかった装飾音を一番におすすめしたいと思います。

なお、上の動画ではヒール&トゥも使っています。
これはコンガのヒール&トゥと同じで、コンガの場合は手首(ヒール)と指先(トゥ)を交互に当てますが、カホンでは手の親指側と小指側(指先も含む)を交互に当てます。
こちらも、しっかり音を出すには地道な練習が必要ですが、挑戦してうまくなりたい技の一つです。

ヒール&トゥの動画は難しいものが多いですが、次の動画は比較的シンプルで手の動きが見やすいと思いました

シンバルの鳴らし方

小節頭のシンバルは、ベース音と一緒に鳴らすというのは上でご説明した通りですが、シンバルを手で鳴らすには少しコツがあります。

叩く時は、シンバルの出来るだけ端を。(私はうっかり内側を叩いてしまうこともよくありますが、本当の端を叩くと響きが違います)
そして、指先(指の腹の部分)が当たるように、力を抜いて振ります。シンバルにあたるところで速度が最大になるようにするのが、少しやってみないと難しいかもしれません。
振り方は、上から下に振り下ろしてもいいですが、指先でシンバルを弾くように振ると音が繊細な感じになると思います。
指がシンバルに長く触れていると響きを抑えてしまうので、触るのはできるだけ一瞬で!

ベース音は目立たないけど大事なので、低く強くドーンといきたいところです。

まとめ

カホンでドラム曲をカバーするときに気になることの中から、フィルインとシンバルの鳴らし方についてご紹介しました。

カホンのフィルインでは、まず小節の最後まで音を埋めず、次の小節頭のシンバルとベース音をしっかり鳴らせるようにするのが大切です。
また、初心者の方でもできる指を使った技系の奏法もあるので、うまく取り入れて演奏するとカホンらしい良い雰囲気が出るようになります。

ドラム曲のカバーは、原曲の雰囲気を残しながらカホンならではのアコースティックな感じがうまく出せるといいと思っています。
カホンの演奏を楽しむ参考にしていただけると嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました

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