DG(De Greogrio)のカホンペダルを購入しましたので、そのレビューをしていきたいと思います。
購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
カホンペダルを使う目的
カホンペダルを使う目的には、大きく分けて次の2通りが考えられます。
- ペダルでベース音を、手でスネアの音を叩いて、カホンをドラムのように演奏する。
- 前にコンガやジャンベなどを置いて、マルチパーカッションで演奏する時、カホンでベース音を演奏するのに使う。
私は、2の”マルチパーカッションで演奏するため”というのが目的です。
(ドラマーの方がカホンペダルを使うときは1の使い方が多いと思います)
マルチパーカッションのスタイルはこれに限らずいろいろあると思いますが、私の先生はコンガやジャンベに、カホンをバスドラとして使って(ドラムセットのように)演奏していたので、それに憧れていました。
カホンペダルは以前から欲しかったのですが、そろそろマルチパーカッションをやってみたいなーと思い、先生に伺ってみたらレッスンで見ていただけることになったので、購入することにしました。
DGカホンペダルを選んだ理由
先生がDGのカホンペダルを使っていて、すすめられて選びました。
選んだ理由は次の通りです。
ダイレクトリンクで反応性がよい
これが1番の理由です。
カホンペダルには、ペダルとビーター部の接続がワイヤーケーブルによるものと、シャフトによるダイレクトリンクのものがあります。
ワイヤー方式はその構造上、ペダルを踏んでからビーターが打面を叩くまでに一瞬の遅れが生じてしまいます。
一方ダイレクトリンク方式は直接接続しているのでほぼ遅れがありません。バスドラのキックペダルに近いと言われています。
DGカホンペダルは、このダイレクトリンクになっています。
私が購入したDGのカホンペダル。
ビーターとペダルはシャフトでつながれており、踏んだら動きがビーターにダイレクトに伝わる。
価格はワイヤー方式の方が安いものがあるので、念のためJPCに見に行きました。
ワイヤー方式のカホンペダルを試奏させていただきましたが、私はやはり微妙な時間差が気になりました。
このため、今回ダイレクトリンクを選びました。
※遅れが気になるかは人によって異なり使用には問題ないという方もいるし、また同じワイヤー方式でもメーカーによって反応性に差があるようです。
カホンを傾けてもセッティングがずれない
2つめの理由はカホンの固定方法です。
ビーター部分をカホンに固定する方法は何種類かありますが、DGのカホンペダルでは、カホン全体を乗せる台(プレート)があり、ビータはそこに固定するようになっています。
こんな感じで、ビーター部分を台にかませて固定するようになっています。
(ドラムのキックをバスドラに固定するのと同じ)
なぜこれがいいかというと、私はカホンを傾けて叩くためです。
この方式ならカホンを傾けたり戻したりしてもセッティングがずれることがありません。
カホンを傾けて手で叩きながらペダルを使うことがないのですが、例えばカホンで演奏する曲があったり、バスドラとして使ってマルチパーカッションとして使う曲があったりしもこれなら大丈夫。
他の方式のペダルは、カホンを傾けるとずれたり、ずれる可能性があったりで、安定性はこれが一番でした。
購入
というわけで、楽天市場でDGカホンペダルを購入しました。
購入したのは2024年1月当時で36,600円でした。(2025年現在、少し値上がりしています)
当時、入荷が止まっていたのか品切れのお店が多い中、在庫があるところで購入しました。(品切れになりがちなのは、輸入されている楽器あるあるですよね・・)
最近はまだ在庫が出来ているようです。
注文して数日で届きました。
わかりにくいですが、段ボールを開けると一番上にカホンを乗せるプレートがのっていました。
中身を出してみました。
これを組み立てていきます。
組み立て方などは入っておらず、ネット上の写真を見ながら考え考え組み立てました。
セッティング
最初の調整
一番最初の調整には苦労しました。
箱から出した部品でとりあえず組み立てたけど何かヘンです。
ペダルを踏みこんでも、ビーターが打面に届かない・・・・
ペダルプレートの角度と、ビーター取付角度の問題だと思い、両方いじってみてもうまくいきません。
どうにもらちがあかないので、レッスンで先生のセッティングを見せていただき、写真を撮って帰ってきました。
その写真を参考に調整してなんとか使えるようになりました。
先生に教えていただき、ホームセンターでパンチカーペットを買ってきました。
カホンの場所、ペダルの場所をこんな風にテープでマーキングして、この通りに置けばすぐにセッティングできます。
参考になるかわかりませんが、使えてる状態の私のペダルとビーターを単独で置いたときの角度です。
(つなげると見た目の角度が変わります)
セッティングの自由度
最初の調整には苦労しましたが、一旦設定してしまえばすぐにセッティングできるようになりました。
上から見るとこんな感じ。
ペダルの位置は、シャフトが動く範囲で設定できます。
前にコンガやジャンベを置いて演奏する場合は、シャフトとペダルを避けて配置する必要があるので、そこは制約があります。
コンガとジャンベをセッティングした例
(ペダル自体のレビューではないので、興味のない方は飛ばしてください)
例えばですが、ペダルを置いてコンガとジャンベをセッティングするとしたら、こんな形が考えられます。
(上から見た写真。右下の黒い四角◆がカホン)
この場合、足を結構広げてコンガを挟んで座らないとならず、ペダルを踏んだ時体が安定しませんでした。
(体幹がなくて・・・)
私は左側にハイハットも置いて、そのペダルも踏みたいのでなおさら。
体がぐらぐら揺れてしまいます(;’∀’)
足を広げずにバランスよく踏めるようにするには、2本のコンガの間にペダルを置き、コンガ(キント)1本だけを足ではさんで座る方法があります。右側のコンガはペダルの外に置くのですね。
実際女性のパーカッショニストでそんなセッティングにしている方を、動画でみました。
女性で無理なく踏めるようにすると、そうなるのかもしれません。
ただその場合、外側のコンガは遠くなってしまいます。
ワイヤー方式のペダルの場合、セッティングの制約は少し小さいかもしれませんが、ペダルを挟まないといけないのは同じなので、そんなに違わないのではないかと思います。
セッティングについてはまだ結論に行きついておらず、今後の研究と練習が必要そうです。
使用感
反応性
反応性はもちろんよいです。
踏んだら鳴る。という感じで、ストレスなく使えます。
ビーター
音は、手で叩いた時と比べると若干軽い感じがします。
少しビーターが軽いような気がします。
使えないほどではないのでしばらくこのまま使いますが、そのうち(使う機会が増えたら)、シュラグベルクのビーターに買い換えたいと思ってます。
カホンのビーターはいくつかのメーカーから出ていますが、これが良さそうな気がします。
セッティングの安定性
DGのカホンペダルは、カホン全体が乗るプレートにビーター部分を固定するようになっているので、カホンを傾けても動かしてもセッティングがずれる心配なく安心です。
運搬など
専用ケースなどはついていないので、別途ケースが必要です。
先生は、ツインペダル用のケースを利用しているようです。
ツインペダルとカホンペダルは部品がほぼ同じなので、なるほどと思いました。
ちゃんとシャフトを入れる場所があり便利ですね。
まとめ
DGカホンペダルを購入した経緯と使用感についてご紹介しました。
やはりペダルを踏んだら音が鳴る、直接つながってる感じがストレスなく、ダイレクトリンクを選んで正解でした。
最初の調整には少し苦労しましたが、出来てしまえば設定に時間がかかることはありません。
あとは、マルチパーカッションで演奏するのが思ったより難しかったというところ(笑)
こればかりは練習して自分に合ったセッティングを見つけるしかないですね。
ダイレクトリンクのカホンペダルにはDWのものがありますが、DWと比べてDGのペダルは価格が手ごろで、セッティングの安定性がよいところがメリットかと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント