LPカホンにシグネチャーモデルのあるMona Tavakoli(モナ・タバコリ)さんについてまとめました。
Monaさんはドラマーでパーカッショニストですが、特にカホンの演奏で有名です。
彼女はどんなパーカッショニストなのか、経歴や演奏動画、そして彼女が取り組んでいる活動などをご紹介します。
Mona Tavakoliさんはどんなパーカッショニスト?
経歴
Mona Tavakoli(モナ・タバコリ)さんは、ロサンゼルスを拠点に活動するドラマーでパーカッショニスト、歌手、そしてパフォーマーです。
彼女はドラマーでありパーカッションでもありますが、特にカホンをロックやポップスのジャンルに取り入れて演奏することで知られています。
日本での知名度はまだそれほどありませんが、アメリカやヨーロッパでは彼女の音楽が高く評価されているようです。
Monaさんは11歳の時にドラムを始め、高校のマーチングバンドでテナードラムのスターとして活躍していたそうです。
大学でフラメンコダンスを受講したのがきっかけで、カホンの演奏を始めたのだとか。
1999年に女性4人のロックバンド「Raining Jane」を創設し、プロミュージシャンとしての活動をスタートしました。
Raining Janeでのカホン演奏の動画から、ソロっぽい演奏です。かっこいいですね!
Raining Jane
Raining Jane はメンバーが大学在学中に結成され、1999年の創設以来20年以上活動を続けているそうです。
大学卒業後はバンとトレーラーで米国中を飛び回り、年間 120 回のライブを行うなどの活動もしていたのだとか。
2006年の大学のライブでJason Mrazと出会い、それ以来共演・共作の関係が続いています。
Jason Mrazも社会的な活動には積極的に取り組んでいるようですので、Raining Jane とは音楽的な親和性とともに、思想的にも一致するところがあって、長い間一緒に活動を続けているように思われます。
Raining Janeの音楽は、チェロ、シタール、ウクレレ、ラップスチール、パーカッション、ベース、ギターなど多様な楽器を使った幅広い表現と、ハーモニー美しさが特徴です。
サブスクでもRaining Janeの音楽を聴くことができます。
曲はドラムを使ったものが多いですが、カホンの曲もいくつかあります。
カホンが演奏されている”Oh Song”の動画をご紹介します。
この動画、途中でカラーになるのですね。歌詞と連動しているのかも。
歌のフレーズも印象的でですね。
Jason Mrazとの共演
Monaさんは、もちろん個人でのパーカッショニストとしても活動しています。
ここでははJason Mrazと共演している動画をご紹介します。
ギター弾き語りとカホン・タンバリンだけのシンプルな構成ですが、すごく素敵じゃないでしょうか。
コーラスもいいですね~。プロのミュージシャンはコーラスのできる方も多いですね。
歌えるパーカッショニストって表現の幅が広がるなぁと思います。
後半はブラシを使った演奏です。暗くて見えませんが、タンバリンは右足で踏んでいると思います。
Monaさんのカホン講座動画
Monaさんがカホンの演奏方法について説明している動画で、わかりやすいものがありました。
この動画では、ドラムセットで8ビートのパターンを叩いた後に、カホンでそれをどうやって表現するかを説明しています。
英語の動画ですが、字幕を出して日本語にするとまあまあ言っていることがわかりますよ。
(相当おかしい訳ですが・・・”帽子、帽子”と言っているのはハイハットのことでしょうか・・・?)
ブラシを使ってハイハットを表現すること、足鈴を使うこと、また足で打面にテンションをかけて音程を変えることなどを説明しています。
一般的なカホンの演奏テクニックとして基本的なものを、シンプルに見せているので、わかりやすくてとても参考になるのではないでしょうか。
音楽で人をつなげる(社会的な活動)
信条
団結、高揚、つながりをもたらす音楽を作ることを信条としています
Mona Tavakoli HPより
MonaさんのHPのトップページにはこのように書かれています。(英文の翻訳)
音楽は人と人をつなぐことができると彼女が信じていて、作る音楽の根底にはそういう思いがあるようです。
また、音楽で世界をよくしていこうという思いは、社会的な活動への積極的に取り組みにも表れています。
Rock n’ Roll Camp for Girls Los Angeles(非営利団体)
Rock n’ Roll Camp for Girls Los Angelesは、彼女のバンドRaining Janeが共同で設立した非営利団体で、少女やジェンダーの枠を超えた若者に音楽を通して自分を表現する力を与えることを目的としています。
代表的な活動は「サマーキャンプ」と呼ばれ、1週間で、女の子たちは楽器を演奏する方法を教わり、バンドを組んで曲を作り、最後にはライブで演奏を披露することができるというプログラムです。
HPには女の子たちが初めての楽器を演奏して、自由に思い切り自分を表現している動画が公開されています。
以前は女性を対象にした3日間のワークショップもあったようです。
女性に限らず、音楽をやりたいまたはやっているんだけど、やりたいことを表現する方法や機会をどうやってみつけたらいいかわからない・・・という方は多いかもしれません。
この団体では、そういう人たちの中で特にその方法や機会を得にくい人たちに、自分を表現する力を与える。
そうして多様な人が音楽を通してつながることで、世界がよくなっていく・・・そういう理念なのだと思います。
男女不平等な国で女の子が初めてドラムを叩く動画
Mona TavakoliさんのX(旧Twitter)の一番上にピン止めされているポストです。
Malawi is ranked 174/188 on the UN gender inequality index. Only boys played drums at this orphanage..until this brave girl stepped up pic.twitter.com/k5grWy3LWm
— Mona Tavakoli (@mona_tavakoli) March 3, 2017最初この動画を見た時は、アフリカに行って子供たちにカホンを教えたのね!と思いました。
でもそうではありませんでした。
記事を読むと、この国(マラウイ)では男女不平等指数が174/188ととても不平等で、この孤児院では男の子だけがドラムを叩くことができた、この勇敢な女の子がカホン(ドラム)を叩くまでは・・・と書いてありました。
女の子はドラムを叩くことすらできない国があるというのは衝撃です。
日本にいると、女性でも(機会さえあれば)簡単にカホンを叩くことができます。
それはただリズムを奏でるということではあるけど、この動画を見て、自分を表現する力でもあるんだと感じました。
見る人にいろんなことを感じさせる動画かもしれないと思い、ここで紹介させていただきました。LPカホンのMona Tavakoliシグネチャーモデル
Monaさんが設計に携わったLPのカホンを見ていきましょう。
シグネチャーモデルというと、そのアーディストの演奏スタイルやサウンドのこだわりを盛り込んだモデルですね。
Monaさんのモデルはもちろんその面もありながら、女性や子供たちが使いやすいカホンを作りたいという彼女の思いも盛り込まれているようです。Mona Tavakoli Signature MT Box(LP14431)
サイズ:W30×D30×H46
打面:手作りの 9 層バーチ材 ボディ:バーチ
響き線:ワイヤータイプ4本
価格:2.5万円~4.5万円(2024年10月時点の目安です)リンク※サイズ表記が誤っていると思われるサイトがありました。高さは46cmが正しいです
Monaさんによると、このカホンは反応性のよさ、低音の響き、がんがん使える耐久性にこだわって作ったということです。
そしてサイズが高さ46cmということで、カホンの標準的な高さ46cm~50cmの中で本格的なカホンは50cmに近いものが多いのですが、低めに設定されています。
これは女性が演奏しやすい大きさだと思います。
”本格的なカホンを女性が演奏しやすいサイズで”という彼女の考えなのだと思います。Mona Tavakoli Lil’ Box Cajon(LP1443L)
サイズ:W19.4×D25.4×H29.2
打面:バーチ材 ボディ:エコボードボディ
響き線:ワイヤータイプ
価格:2.3万円程度(2024年10月時点の目安です)リンクとてもかわいらしい子供向けのカホンです!
上で紹介した大人向けのMT BOXをベースに作られていて、ボディには環境にやさしいエコボードという素材が使われています。
エコボードがどういうものかは説明がなかったのですが、リサイクル材のようなものではないでしょうか。
初心者向きのモデルに使われることが多く、コストも抑えられるのではないかと思います。
彼女のインスタグラムでも紹介されています。これはかわいいですね!
小さな子供の頃、こんなカホンが自分のものだったら、太鼓が好きな子供だったら夢中になりそうですね。
自分が子供の頃、これがあったらな~と思ってしまいました。おわりに
以上、Mona Tavakoliさんについてご紹介しました。
少しでも興味をもっていただけたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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