突然ですが、裏拍って難しいですよね?
自分ではちゃんとやってるつもりでも、録音してみると甘い感じがしたり、リズムがよれたり、フィルのあとの頭がずれたり…。
私も、プロのようにきっちりとした(でも揺らぎを持った)リズムになるといいな、と憧れていますが、道のりは遠いです。
そもそも裏拍はなぜ難しいのでしょうか?
裏拍の上達に必要なことは何でしょうか?
裏拍をきっちり刻むためには、自分の中に安定したリズム周期を保持することが必要だと言われています。
それは体内にメトロノームを持つようなものかもしれません。
そして、このリズム周期は、身体が拍をとり続けることによって安定するもので、それは従来から多くのプレイヤーが行ってきたものでした。
この記事では、認知神経科学や心理学の研究も参考にしながら、裏拍を安定させる仕組みと演奏に役立つ具体的な方法を紹介しています。
裏拍の定義

まず、この記事で扱う裏拍の定義を確認していきます。
裏拍とは、表拍(1・2・3・4)の間のタイミングを指します。
8ビートの場合は、下記のように赤字の”裏”の位置が裏拍です。

裏拍は、無音のこともあるし、強音のことも弱音のこともあります。
(表拍も無音の場合もあります)
音を指すのではなく、タイミングを指します。
16ビートの場合は、こんな感じ。

裏拍は3つ目の音符(赤字の”裏”)をさします。
2つ目と4つ目(青字の”細分”)はさらに細分化された位置で、8分の裏と呼んだりするようです。
ただ、裏拍をしっかり刻むという意味では、すべてのタイミングが大切なのは言うまでもありません。
なので、この記事で裏拍は、16ビートの場合は8分の裏も含めて考えていきます。
アフタービートやバックビートなどと呼ばれる、2拍目・4拍目にアクセントがおかれるリズムは、ここでは対象にしません。
裏拍はなぜ難しいのか(科学的な視点から)

裏拍をきっちり刻むことは、表拍と比べてまた一段難しく感じます。
まずここでは、裏拍がなぜ難しいかを科学的な視点から整理していきます。
人はどうやってリズムを感じているのか
裏拍の話をする前に、”人がリズムをどのように認識しているか”についてみていきます。
リズムは、聴いた音が脳に送られてすぐにリズムとして認識されるわけではありません。
人がリズムを聴くと、聞こえた音は脳の聴覚系ネットワークで処理されます。
すると、この規則性のある音によって、体を動かす運動系ネットワークが活動を始めるというのです。
人は、規則性のある音を聴くと、ビートに合わせて身体を動かしたくなる衝動をもつ。
誰もがそういう特性を持っているそうです。
そして、聞いている音に身体の動きが同期することによって、自分の中にリズム周期が生まれ、その結果リズムを予測できるようになります。
図にすると下記のような感じです。
リズムを構成する音
↓
聞いた音が脳の聴覚系で処理される
↓
脳の運動系ネットワークが活動を始める
↓
聴覚と運動系の同期
↓
リズム周期を予測
↓
拍を感じる
リズムは、周期の予測によって感じられるものです。
また、身体が反応することによって、初めて感じられます。
実際には、リズム周期を予測した結果と、その時聴いている音があっているかをすり合わせることにより予測は修正され、循環し続けます。
自分の中に作られるリズム周期は、身体の中のメトロノームと考えるとわかりやすいかもしれません。
ここで言っている運動系(身体)の反応というのは、実際の動きまでいかない、「動こうとしている」くらいの微細なレベルなのだそうです。
演奏する時、足を踏んで表拍のリズムをとると、リズムが安定するのを感じることがあるかもしれません。
これは、実際に体を動かすことによって、実際に聞こえる音とのずれがある場合、それがわかりやすくなるためです。
その結果、微修正がより確実になり、リズム周期が安定するというわけです。
リズム周期とリズム感
ここで余談ですが、リズム感についてです。
自分の中にリズム周期を持って、それに合わせて身体を動かす能力は、一般的に「リズム感」と呼ばれているものだと思われます。
どれだけ安定してリズム周期を作れるか、また、どれだけ適切に身体を動かせるかが、リズム感がいい、悪いという評価につながりそうです。
ただ、規則的な音に反応して体を動かすのは、実は赤ちゃんにも見られる自然な反応なのだそうです。
つまり、人はもともと、周期性のある音に身体が反応する仕組みを持っていると言うこと。
”リズム感のない人はほとんどいない”とよく言われるのは、このためだと考えられます。
表拍・裏拍を感じる仕組み
次に、人が表拍と裏拍をどのように認識しているかを見ていきます。
この仕組みは、表拍と裏拍では異なります。
表拍の場合
表拍を認識する仕組みは、上で紹介した「リズムを感じるプロセス」そのままです。
聞いた音が脳の聴覚系で処理され、運動系(身体)がそれに同期して活動を始め、そこからリズム周期を予測して拍を感じる…。
基準となる音が自分の外に存在し、そこから予測するというプロセスで、比較的シンプルです。
裏拍の場合
裏拍の場合は少し複雑です。
裏拍は、外部の音から予測される表迫を基準として、表拍の間を分割することによって予測されます。
流れで書くとこんな感じです。
聞いた音を聴覚系で処理
↓
脳の運動系ネットワークが活動を始め、聴覚系と同期
↓
リズム周期を予測
↓
表拍を感じる
↓
表拍と表拍の間を分割
↓
裏拍のタイミングを予測・裏拍を感じる
表拍よりもステップが多くなっています。(赤字部分)
裏拍は二重課題になるから難しい
表拍の場合は、聞いた音からすぐに予測できるのに対して、裏拍は、表拍を予測した後に、それを基準にしてさらに予測するという二重課題になります。
「まだ鳴っていない表拍」を身体の中にリズム周期を作ることによって予測し続け、さらにそれを基準にして裏拍を予測する。
これが裏拍の難しさです。
内部のリズム周期(体の中のメトロノーム)が安定していないと、裏拍も安定しないことがわかると思います。
裏拍を安定して刻むために必要なこと

ここまでの内容から、裏拍を安定して刻むために必要なことを整理すると、次の2つになります。
- 内部のリズム周期を安定させること
- 表拍の間を等分に分割すること
この2つについて、まず簡単に説明していきます。
内部のリズム周期を安定させる
まず必要なことは、内部のリズム周期を安定させることです。
これによって、裏拍の基準となる表拍も安定します。
これには、実際に身体を動かし、脳の運動系ネットワークの働きを強化することが効果的です。
メトロノームで練習するときは、クリック音に合わせて自分のリズム周期を安定させることができても、実際の曲では、メトロノームに依存せず自分のリズム周期をもつ必要があることも難しいところかもしれません。
表拍の間を等分に分割する
内部のリズム周期を保持して、表拍を安定してとれるようになったら、次に必要なことは、その間を分割して裏拍を演奏する技術です。
この技術を磨く方法として考えられるのは、メトロノームをつかった練習や、声や手の動きで裏拍のガイドとなる細かいリズム作ることです。
この時、8分(8ビート)の曲では、表迫の間を等分に分割、また、16分(16ビート)の曲では、表迫の間を4等分に分割する課題になります。
次の章からは、この2つの課題の具体的な方法についてそれぞれ見ていきます。
ステップ1|内部のリズム周期を安定して保持する

まず最初の課題、表拍の精度を上げるために必要な、内部のリズム周期を安定させる方法です。
一番効果的な方法としては、身体が実際に動いて表拍を取り続けることが挙げられます。
リズム周期は身体が拍をとり続けることによって安定する
「裏拍は、身体が表をとり続けると安定する」というのは、従来から多くのプレイヤーが次のように語っています。
裏拍を正確に刻むには、身体が拍をとり続けている必要がある
ここで言う身体とは、例えば体幹や呼吸、足などを指します。
実際、演奏する時に、”足で拍を踏んでいる”、”リズムを感じて自然に体を動かしている”という人も多いと思います。
身体が動きとして拍を保持すると、内部周期は安定しやすくなります。
これは、リズム周期に合わせて身体が動くことによって、予測した結果が脳にフィードバックされ、”予測と実際に鳴っている音にずれがある場合、自分自身のリズム周期を修正する”ためです。
この働きによって、内部周期はより正確になり安定するというわけです。
身体でリズム周期を安定させる方法
身体で拍を取る方法としては、例えば下記の方法が考えられます。
- 胸や体幹で”ノッてる感じ”にリズムをとる
- 呼吸を止めない
- 足を踏んで4分や8分の大きなリズムをとる
それぞれについて、効果や特徴をまとめました。
これらはひとつだけではなく、組み合わせて行われることもあります。
”そうそう、これはやっている”というものもきっとあると思います。
胸や体幹で拍をとる―”ノッてる感じ”
身体全体、特に胸などを動かして、”ノッてる感じ”でリズムをとる。
例えば、リズムに合わせて胸が動く、重心が動く、骨盤が揺れるなど…。
このような体幹の動きは、末端の手足の動きと比べてぶれにくく、安定性が高いといわれています。
中心が動いていれば、手や足はその動きにつれて動くことができるので、自然な演奏にもつながりやすいと思います。
この体幹の動きは、特にリズムにノッているように見えなくても、見えないレベルで微細に動いているという場合も多いようです。

胸でリズムをとる効果については、私もレッスンで経験があります。
集中のあまり体が固まっていると、先生に「もっと楽に、身体でリズムをとって」と言われることがあります。
やってみると確かにその方がグルーブ感も出やすいし、いい演奏になると感じます。
呼吸を止めない
内部のリズム周期をうまく保つには、自然な呼吸も大切です。
プロは「ただ呼吸することを意識して演奏する」こともある、と聞いたことがあります。
ただそこまで経験がない人の場合は、呼吸を意識すると逆にぎこちなくなる可能性もあるので、”呼吸を止めない”ように気をつけるのがいいと思います。
初中級で、ちゃんと演奏しようと集中していると、ついつい息が止まりがちになりませんか?
でも、呼吸を止めるとリズムの流れが途切れてしまいます。
まず呼吸を止めずにいることが、内部のリズム周期を整えるための第一歩かもしれません。

私も初心者の頃(というか、最近でも)、レッスンで先生に「ことさとさん、息して!」と言われたことがあります。
ピアノの友人も、レッスンで「息して!」と言われたことがあるそうです。
一生懸命になると息を止めてしまうのは、どの楽器でもあるあるかも?
足で拍を踏む
足で4分や8分を踏んでのタイムキープは、多くのプレイヤーがやっています。
ドラムだったら、ハイハットの左足でリズムをとり続ける”ゴーストモーション”、ドラム以外の楽器でも、足を踏んででリズムをとる動きもよく見られます。
足で4分や8分といった大きな拍をとる動きは、リズムの細かい部分(アクセントやフィルなど…)の影響を受けにくく(小手先の操作がなく揺らぎにくい)、体感でリズムをとることに次いで、安定しやすいと考えられます。

ドラムで左足のゴーストモーションは、上手な人はみんなやってるように見えて、初心者の頃とても憧れていました。
自分でやってみると、複雑なフィルなどではまだうまくできないところもあるけど、それでもゴーストは入れた方が全体の流れがよくなるように感じました。
先生にも褒めていただけたので、勘違いではなく、本当に効果あるんだと思います。
リズム周期を安定させることが、裏拍を精度を上げる近道
裏拍をきっちり刻む練習というと、どうしてもメトロノームをつかって、拍の間をいかに正確に刻むか、という練習を考えがちですが、まずは自分の中のリズム周期をいかに安定させるか、ということが大切です。
メトロノームは、自分の中のリズム周期を安定させるための道具なのですね。
身体を実際に動かすことが、自分の中のリズム周期につながることを意識すると、裏拍の感じ方も変わってくる気がします。
ステップ2|表拍の間を分割して裏拍を刻む

次は、2つめのステップ、「表拍の間を等分に分割する」についてです。
このための方法として、メトロノームを使った基礎練習と、演奏の時に声や手でガイドとなる8分や16分の”刻み”を作る方法についてみていきます。
メトロノームを使った練習
メトロノームを使った練習方法として、代表的なものを2つ挙げて説明していきます。
メトロノームを表に鳴らして、裏を叩く
メトロノームを鳴らして、そのクリック音を表拍とし、間の裏拍を叩く練習です。
初心者によくすすめられるもので、王道の練習方法のひとつです。
テンポは♩=60くらいから始めて、徐々に上げていくのがやりやすく、一般的なようです。
初心者の場合は、実際には、
①メトロノームに合わせてまず表拍を叩く練習をする
②①をやった後に、裏を叩く練習をする
という順番になると思います。(②が裏拍の練習)
もし、裏拍の練習が上手くできなかったら、ちゃんと表がとれているかを確認するのがいいかもしれません。
(その際は、スマホで録音して確認するのがおすすめです!)
関連した応用練習として、クリックの間の音数を8分→2拍3連→16分と変化させていくチェンジアップや、メトロノームに合わせて基本的なリズムを叩く基本パターンの練習も挙げられます。
メトロノームを間引きする
メトロノームのクリック音を間引きして、パターンを叩く練習をする方法です。
これはメトロノームに依存せず、自分の中でリズム周期をキープし、かつ裏拍を叩く練習になります。
クリック音を間引くというのは、例えば、通常は1小節に4回クリック音を鳴らすところ、1小節に1回→2小節に1回→4小節に1回…、のように減らしていくなどです。
クリックの間隔が広くなると、自分の中のリズム周期が保持されていないとずれが出て、次のクリック音と合わなくなってしまいます。

私はこの練習方法は、ベーシストの藤谷一郎さんのYoutubeで知りました。
やってみると、私の場合は2小節くらいまではなんとか合うけど、4小節になると怪しくなってきます。
藤谷さんの動画では、他にも16ビートの裏拍の精度を上げるのに役立ちそうな練習方法が紹介されていて、tとても参考になります。
もし関心があったら、下記の動画もおすすめです。
演奏の時に、ガイドとなる刻みを作る方法
演奏の時に、手や声を使って裏拍のガイドになる細かい刻みを入れる方法です。
よく行われているものですが、改めてその意味を考えながら紹介していきます。
手で刻む(ドラムのハイハット)
ドラムのハイハットで16分や8分を刻み続ける動きは、裏拍を打つ時の目安にはなると思います。
ただ、本当にこれを目印にして、ハイハットに合わせて裏拍を入れようとすると、遅れやすかったり、細部に集中しすぎて流れが悪くなる気がするけどどうでしょうか?
大きく流れで見た場合の目安…くらいかもしれません。
このハイハットの動きが内部のリズム周期を保つのに使えるかというと、少し安定性に欠けるように思われます。
足や体幹を使った大きな動きと比べると、小手先で操作しやすいし、緊張などの影響を受けやすいからです。
また、ハイハットが安定していても、キックの位置がずれたり、フィルでずれることはありませんか?

私はあります!
ハイハットには問題なくても、キックのこの音が早いとか、レッスンで指摘されることがあります。
自分では気づいてなくて、言われて初めて”なんとなく合いにくい感じはこのせいだったのか!”と気づく感じです。
やはり、ハイハットだけでリズム周期を保持するのは難しくて、体幹の動きや足を踏む大きな動きが必要なのだと思います。
手で刻む(オルタネートの空打ち)
オルタネートで演奏する場合、無音のところに空打ちをいれる方法もよく使われています。
打楽器のでオルタネートで演奏する時、無音のところに空打ち(ゴーストノート)を入れるのは基本的な奏法のひとつですが、カホンでは特によく使われているように思います。
実際、空打ちを入れたオルタネートでは、格段に精度が上がってリズムがぴったりに感じられるのではないでしょうか。
これも、空打ちでガイドを作っている状態です。
また、すべてに空打ちを入れなくても、リズムが取りにくいパターンでは、必要なところだけオルタネートの空打ちをして無音の拍を補う方も多いかもしれません。

コンガなどのパーカッションでは、叩く手順はオルタネートではない場合も多くて、
熟練者は独自の手順で、空打ちなどしなくても微妙に揺らいだ、味のあるリズムを演奏しています。
これは、やはり自分の内部のリズム周期がしっかり保持されているからガイドなど必要ない、ということなのでしょうね。
声に出す
例えば、16分なら「タカツクタカツク…」、8分なら「タツタツタツタツ…」と言うなどもガイドになります。
口で言うと、リズムの予測精度はかなり安定するようです。
というのも、実際に声に出すことで、脳にフィードバックがかかり、実際に聞こえる音との間にずれがあった場合、次の予測に微修正が行われるからです。
声に出すことは呼吸にもつながるので、内部のリズム周期保持にも効果がありそうです。
これも、実際にやっている人が多そうです。

頭の中でリズムを思っているだけだとやっぱりダメなんですよね。
しっかりフィードバックがかからないのでしょう。
ちゃんと言わないと。思ってるだけだとずれやすいです。
裏拍が続くところとか、「スタッタッタタタータ」のように声に出して、必死に合わせに行ったりすることもあります、
仕組みを知ったらリズム周期を意識しやすくなった

ここまで説明してきた方法は、従来から言われているものばかりだと思います。
実際、私も「結局これなんだ…」と思いました。
それでもこの記事を書くためにいろいろ調べてみて、その仕組みを知ったことで、なぜそれをするのか?が理解できました。
例えば―
- 息を止めない
- 胸でリズムを取り続ける
理由がわかると、これが内部のリズム周期の保持につながるんだと意識できるようになりました。
息を止めないことの意味が分かって意識的になったり、リズムが取りにくい時に細部ではなく大きな流れに注意が向くようになえうなど変化もあり、知ってよかったと感じています。
曲を演奏する場合|バンドとしてのリズム周期について

ここまで、自分がリズム周期を保持しながら演奏する場合を考えて書いてきましたが、最後にバンドで演奏する場合のリズム周期について考えます。
その場合は、バンドとしてリズム周期を共有することが必要になるわけです。
これは実際にバンドで演奏する場合はもちろん、曲の音源を使ってひとりで練習するときにも起こる問題です。
テンポが合わないとしても自分がずれているとは限りません。
自分が走っているかもしれないし、相手が走っているのかもしれない。
私もまだまだ経験は少ないのですが、ここではそんな経験をまとめました。
走る癖のある人がいる
以前、ピアノの友人と合わせてミニライブで演奏したとき、録画した演奏を見ると、フィルの後の私のカホンがいつも遅れているように聴こえたことがありました。
最初は「あれ?私遅れてる?」と思ったけど、実は友人に走る癖があったので、「彼女が走っているからか!」と気づきました。
”これだと、私が遅れてると思われたかも…”と思ってしまいました。
練習では気が付かなかったので、本番ではいつもより走っていたのかも…。
でも、「本番で、走ってずれていたよ」とは言えませんでした💦
メンバー間でハネ方が共有されていない
以前ドラムの先生に聞いた話です。
先生がアマチュア時代に、ハネ系の曲をバンドで演奏したときに、”どのくらいハネるか”をメンバーですり合わせずに練習を始めた結果、うまくいかなかったことがあると言っていました。
ハネると言っても、3連のリズムできっちりハネるか、少しハネた感じにするかという違いがあって、そこが重要だということがメンバー間で認識されていなかったとのこと。
改めて、ドラマー主導でハネ方をすり合わせたそうです。
ヴォーカルやリード楽器の演奏に癖がある
音源を使ってカホンやドラムを練習したときに、演奏しにくさを経験したことがあります。
有名な曲だったのですが、なぜかだぴったり合わない、演奏しにくいと感じながら練習していました。
ところがレッスンで、”この曲はリード楽器とピアノが常に走り気味に演奏している”、あるいは、”ヴォーカルが前半だけ早いタイミングで歌っていて後半合ってくる”など、先生に教えていただき、曲によって癖があることがわかりました。
私は言われるまでそのことに全く気付きませんでした。
リード楽器がメロディをためて演奏することはよくあるかもしれないけど、そういうものでもなく、聴いているだけなら気づかないレベルのもの。
しかし一緒に演奏するとずれに気づくパターンでした。
リード楽器とピアノが常に走り気味の曲については、それによって疾走感などが出るのかもしれません。
ジャンルやバンド編成によって、ドラム・パーカッションを含め、それぞれの楽器がどれもオンタイムで演奏するとは限りませんよね。
回数を重ねて演奏を経験して、いろいろなパターンがあることを理解していくのかもしれません。
その結果、バンド独自のグルーブ感やタイム感につながるかもしれず、私も経験を重ねて、そういう経験ができるよといいなと思いました。
まとめ
裏拍をきっちり刻めるようになるためには、まず、自分の内部にしっかりとしたリズム周期をもつことが必要です、
しかしリズムは、音を耳で聞いてすぐに認識されるわけではありません。
リズムは身体の感覚を通して初めて、自分の内部にリズム周期として感じられるものです。
このため、裏拍をきっちり刻むためには、
①自分の内部のリズム周期を安定させる。
② ①で形成したリズム周期を基準に、表拍の間を分割する
この2つが必要です。
この、内部のリズム周期は自分の中に形成されるメトロノームのようなものだと考えるとわかりやすいかもしれません。
記事では、①と②についてそれぞれ、具体的な方法を紹介しました。
その方法はいずれも、従来から現場のプレイヤーに言われていたことばかりですが、その意味を知ると自分の中でも意識しやすくなり、私自身も内部のリズム周期を持つことが、実際の動作として感じられるようになったと思います。










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