裏拍を安定させたい|体の中にリズム周期をつくる方法

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

コラム

突然ですが、裏拍って難しくないですか?
自分ではちゃんとやってるつもりでも、録音してみると甘い感じがしたり、リズムがよれたり、フィルのあとの頭がずれたり…。

これは私の悩みそのもので、なかなか思う通りの演奏ってむずかしい。
同じような方も多いのではないでしょうか?

そもそも裏拍はなぜ難しいのか?
裏拍の上達に必要なことは何か?

実は、このような裏拍の難しさに関しては、認知神経科学や音楽心理学の分野でも”syncopation(シンコペーション)”や”off-beat timing(オフビート)”としていくつもの研究報告があります。

それによると、”裏拍をきっちり刻むためには、自分の中に安定したリズム周期を保持することが必要”だと言われています。

自分の中のリズム周期って?と思うかもしれません。

自分の中のリズム周期とは、外から聴こえるリズムに身体が同期することによって作られる、自分の中のメトロノームのようなもの、なのですが、
この内部のリズム周期の良し悪しによって、裏拍の精度も変わってくるらしいのです。

そこでこの記事では、認知神経科学や心理学の研究も参考に、自分の内部に作られるリズム周期の話を中心に、裏拍を安定させる仕組みや、演奏に役立つ具体的な方法を紹介していきます。

裏拍はなぜ難しいのか

表拍と比べて難しく感じる裏拍。
まずここでは、裏拍がなぜ難しいかを科学的な視点から整理していきます。

人がリズムを感じる仕組み

まず、人がどうやってリズムを感じているかについてです。
実は、人がリズムを聴いたとしても、聴いた音がそのままリズムとして認識されるわけではありません。

人はリズムを耳にすると、その音の信号は耳から脳に伝わり、脳の聴覚系ネットワークで処理されます。
この時、音に規則性(リズム)があると、運動系ネットワークが同期して活動を始めます。
運動系ネットワークは、体を動かすことに関わる脳の部位で、つまりこれは聞いている音に身体が同期するということですね。
そして、この同期によって、身体の中にリズム周期が生まれます。

これは、体内にメトロノームができるようなものと考えるとわかりやすいかも、

こうして、自分の中にリズム周期ができることによって、将来のリズムを予測できるようになるのです。

つまり、人がリズムを感じるのは、一旦自分の中にメトロノームのようなリズム周期を作って、自分の中の感覚でリズムを刻むこと、なのですね。
決して、外のリズムを後追いして合わせているわけではない。

図にすると下記のような感じです。

人がリズムを認識するしくみ

リズムを耳にする
   ↓
聞いた音が脳の聴覚系で処理される
   ↓
脳の運動系ネットワークが同期して活動を始める
(聴覚系と運動系の同期)
   ↓
自分の内部にリズム周期が生まれる
   ↓
将来のリズムを予測
   ↓
リズムを感じる

リズムを感じるには、身体が反応することが必須だというところがポイントです。

このように自分の内部にリズム周期が作られた後は、将来のリズムを予測した結果と、実際に聞いた音があっているかを確認し、ずれがあったら内部のリズム周期を修正する…、
と言う感じでに循環し続けます。

またこのことは、リズムを聴くと、人はリズムに合わせて体を動かしたくなる、ということにもつながるようです。

運動系(身体)の反応とは

上で書いた運動系の反応。
これは、実際の動きとしては見えない、「動こうとしている」くらいの微細なレベルなのだそうです。
リズムを聴くだけでも運動系は反応し、それは実際の動きとしては見えない程度のものだけど、それで内部のリズム周期は作られる。

ただ、実際に動きを伴うと、作られるリズム周期はより精度よく、強くなるとのこと。
例えば、足を踏む、胸や腰が動く、など。
これは、頭の中で思うだけよりも、実際に体を動かす方が、外から聴こえるリズムとのずれがわかりやすく、フィードバックがしやすくなるためと考えられます。

演奏する時、音楽に合わせて胸や首を揺らしたり、足を踏んで表拍のリズムをとると、自分のリズムが安定するのを感じます。
これも、実際に身体を動かすことで、内部のリズム周期の精度がよくなるということらしいです。

表拍・裏拍を感じる仕組み

次に、人がどのように表拍と裏拍を認識しているかについてみていきます。
この仕組みは、表拍と裏拍では異なります。

表拍の場合

表拍を認識する仕組みは、上で紹介した「リズムを感じるプロセス」そのままです。
聴いたリズムが脳の聴覚系で処理され、運動系(身体)がそれに同期して内部にリズム周期が生まれ、そこから将来のリズムを予測して表拍を感じる…。
基準となるリズムが自分の外に存在し、それに同期して予測するというプロセスで、比較的シンプルです。

裏拍の場合

裏拍の場合は少し複雑です。

裏拍は、外の音に同期して、自分の中にリズム周期を作り、そこから予測した表拍を基準として、、
さらに表拍の間を分割することによって予測されます。
なんだかややこしいです。

流れで書くとこんな感じです。

裏拍を認識する流れ

リズムを耳にする
   ↓
聴いた音が脳の聴覚系で処理される
   ↓
脳の運動系ネットワークが同期して活動を始める
(聴覚系と運動系の同期)
   ↓
自分の内部にリズム周期ができる
   ↓
将来のリズムを予測
   ↓
表拍を感じる
   ↓
表拍と表拍の間を分割
   ↓
裏拍のタイミングを予測・裏拍を感じる

表拍よりもステップが多く複雑です。(赤字部分)

裏拍は二重課題になるから難しい

表拍は、聞いた音からすぐに予測できるのに対して、裏拍は、表拍を予測した後に、それを基準にして分割してさらに予測するという二重課題になります。

内部のリズム周期を作って、「まだ鳴っていない表拍」を予測し続け、さらにそれを基準にして裏拍を予測する。

これが裏拍の難しさです。

内部のリズム周期(体の中のメトロノーム)が安定していないと、裏拍はさらに安定しないことがわかりますね。

リズム周期とリズム感

ここで一旦、リズム感の話を。

ここまでの説明をみると、「じゃあ、リズム周期がリズム感?」という気がしてきませんか?

そうなんです、正確に言うとこんな感じ。
”聴いたリズムに脳の運動系が同期して、内部のリズム周期を作り、そこから将来のリズムを予測してそのタイミングで体を動かす(踊る、手拍子をする、楽器を演奏するなど)”
この流れが上手くできるかどうかで、リズム感がいい、悪いと言われます。

リズムに反応する仕組みは生得的なもの
リズム感のいい人、悪い人っていますね。
「私はリズム感がないから」という話はよく聞くけど、科学的な研究では、リズム感のない人はほとんどいないというのが共通の認識になっているとのこと。

まず、リズムに反応して体を動かすのは、赤ちゃんにも見られる自然な反応で、
人はもともと、リズムに対して身体が反応する仕組みを持っている。

そして、リズム感の良し悪しは環境の影響がかなり大きい。
リズム感が経験やトレーニングで改善することが、多くの研究で確かめられています。

音楽の専門家も、「リズム感が悪いのは練習で治せる」と言う方が多いですが、やはりその話は研究でも裏付けられているようです。

裏拍を安定して刻むために必要なこと

さて、裏拍の話に戻ります。
裏拍を安定して刻むために必要なことを整理してみました。
次の2つになります。

①身体の内部のリズム周期を安定させる
身体内部のリズム周期を安定させることによって、裏拍の基準となる表拍が安定する。

この、内部のリズム周期を安定させるには、頭の中だけではなく、実際に身体を動かすことが効果的です。

②表拍の間を分割する
表拍を安定してとれるようになったら、その間を正確に分割するスキルが必要になります。

このスキルを磨く方法としては、メトロノームをつかったトレーニングや、声や手で裏拍のガイドとなる細かい刻みを入れることが挙げられます。
(目盛りをつくる感じ)

この時、8分(8ビート)の曲では、表迫の間を等分に分割、また、16分(16ビート)の曲では、表迫の間を4等分に分割することが課題になります。

内部のリズム周期を安定して保持する方法

まず最初の課題の、身体内部のリズム周期を安定させる方法についてです。

これには、身体が実際に動いて表拍を取り続けることが一番効果的と言われています。

リズム周期は身体が拍をとり続けることによって安定する

従来から多くのプレイヤーが次のように言っています。

裏拍を正確に刻むには、身体が拍をとり続けている必要がある

ここで言う身体とは、例えば体幹や呼吸、足などを指します。
実際、上手な方の多くは演奏する時に、”足で拍を踏む”、”リズムを感じて自然に体を動かす”ということをされているのをよく見かけます。

繰り返しになりますが、身体が動きとして拍をとると、内部周期は安定しやすい。
これを利用しているわけです。

身体でリズム周期を安定させる方法

身体で拍を取る方法としては、例えば下記の方法が考えられます。

  1. 胸や体幹で”ノッてる感じ”にリズムをとる
  2. 呼吸を止めない
  3. 足を踏んで4分や8分の大きなリズムをとる

これらはひとつだけではなく、組み合わせて行われることもあります。
…というか、全部やっている人も多いかも?

ひとつずつ見ていきましょう。

胸や体幹で拍をとる―”ノッてる感じ”

体幹を揺らして、”ノッてる感じ”でリズムをとる。
例えば、リズムに合わせて首や胸が前後に動く、重心が動く、骨盤が揺れるなど…。

このような体幹の動きは、末端の手足の動きと比べてぶれにくく、安定性が高いと考えられます。
身体の中心が動いていれば、手や足はその動きにつれて動くことができるので、自然な演奏にもつながる。

この体幹の動きは、特にリズムにノッているように見えなくても、見えないレベルで微細に動いているという場合もあります。

私がよく経験するのは、正確にやろうと集中しすぎて、緊張して胸の動きがなくなってしまうこと。
先生に、「もっと楽に、この辺を緩めて(胸を前後に動かしてリズムをとる動き)」のように言われることも。
息を吐いて肩の力を抜くと、胸が小さく前後に揺れる動きが感じやすい気がします。
やってみると、その方が、「正確にやろう!」と意気込んで集中しすぎるよりも、リズムも安定するみたいです。

呼吸を止めない

内部のリズム周期をうまく保つには、自然な呼吸も大切です。

プロは「ただ呼吸することを意識して演奏する」こともある、と聞いたことがあります。
ただ私自身は、呼吸をリズムにあわせるのはまだ難しい。
逆に、ぎこちなくなったり、息苦しくなりそう…。

そこで気をつけているのは、”呼吸を止めない”こと。

初中級の方、ちゃんと演奏しようと集中していると、ついつい息が止まりがちになりませんか?
私は、レッスンで先生に「ことさとさん、息して!」と言われることがあります。

ピアノの友人も、レッスンで「息して!」と言われたことがあるそうです。
一生懸命になると息を止めてしまうのは、どの楽器でもあるあるかもしれません。

手芸などの細かい作業では、息をつめて集中することもあるけど、楽器の演奏では、呼吸を止めるのはNGらしい。
リズムの流れが途切れてしまいます。
呼吸を止めないことは、意外と大事なポイントになります。

足で拍を踏む

足で4分や8分を踏んでのタイムキープする。これは多くのプレイヤーがやっています。
(見たことありますよね?)

ドラムだったら、ハイハットの左足でリズムをとり続ける”ゴーストモーション”、ドラム以外の楽器でも、足を踏んででリズムをとる動きはよく見ます。

足で4分や8分といった大きな拍をとる動きは、リズムの細かい部分(アクセントやフィルなど…)の影響を受けにくく(小手先の操作がなく揺らぎにくい)、安定したリズムの柱になりやすい。
体幹でとるリズムと比べて、はっきりしたリズムの基準ができるのもわかりやすくていいところです。

ただ、体幹でリズムをとらずに、足だけというのはないかもしれない。
足を踏んだら、自然と体幹もリズムをとってるとか、そんな感じではないでしょうか?

ことさと
ことさと

ドラムで左足のゴーストモーションは、上手な人はみんなやってるように見えて、初心者の頃とても憧れていました。
少し上達したころやってみると、複雑なフィルなどではまだうまくできないところもあるけど、それでもゴーストは入れた方が全体の流れがよくなるように感じました。
叩いてても楽しさが増す感じ。

先生にも褒めていただけたので、勘違いではなく、本当に効果あると思います。

リズム周期を安定させることが、裏拍を精度を上げる近道

裏拍をきっちり刻む練習というと、”メトロノームをつかって拍の間を正確に刻む”練習を考えがちですが、実は、自分の中のリズム周期をいかに安定させるか、ということが一番に必要なこと。

実は私も、今回調べて初めてこのことを知ったので、”体幹や足で自分の中にリズムの柱を立てる”ところを改めて意識するようになりました。
そうすると、確かに自分の中でもリズム周期がよりはっきり感じられるし、裏打ちの時も、この表をとる動きでリズムの柱を立てているわけか!!と見えない目盛りがイメージできて、なるほどな~、と思いました。
細かいリズムに集中しすぎなくなるのもいいと思います。

表拍の間を正確に分割する方法

次は、「表拍の間を正確に分割する」についてです。
内部のリズム周期が安定したら、いよいよその間を刻んで裏拍をとります。
このための方法として、メトロノームを使った基礎練習と、演奏する時に8分や16分を声やゴーストで刻んでガイドにする方法をまとめました。

※実際はリズム周期の安定が出来てから、表拍の間を正確に刻む課題をする、と言う風にきっちりわけるのは難しく、並行して進む感じだと思います!

メトロノームを使った練習

メトロノームを使った練習方法はたくさんありますが、代表的なものを2つ挙げました。

メトロノームを表に鳴らして、裏を叩く

メトロノームを鳴らして、クリック音を表拍とし、間の裏拍を叩く練習です。
初心者によくすすめられるもので、王道の練習方法ですよね。

テンポは♩=60くらいから始めて、徐々に上げていくのがやりやすく、一般的なようです。

初心者の場合は、実際には、
①メトロノームに合わせてまず表拍を叩く練習をする
②①をやった後に、裏を叩く練習をする
という順番になると思います。(②が裏拍の練習)

もし、裏拍の練習が上手くできなかったら、ちゃんと表がとれているかを確認するといいかもしれません。
(その際は、スマホで録音して確認するのが客観的に見れます)

関連した応用練習として、クリックの間の音数を8分→2拍3連→16分と変化させていくチェンジアップや、メトロノームに合わせて基本的なリズムを叩く基本パターンの練習も挙げられます。

メトロノームを間引きする

メトロノームのクリックを間引きする方法です。
メトロノームに依存せず、自分の中でリズム周期をキープし、かつ裏拍を叩く練習になります。

”クリック音を間引く”というのは、例えば、通常は1小節に4回クリック音を鳴らすところ、1小節に1回→2小節に1回→4小節に1回…、のように減らしていくといこと。

これはメトロノームに頼らず、テンポ感をキープするのにもいい練習になります。
身体内部のリズム周期がしっかりしていないとテンポがキープできず、
クリックの間隔が広くなると、どんどんずれが出やすくなります。

「内部のリズム周期を安定させる」という練習にもなりつつ、間の裏拍も正確に刻むということで、応用的な練習です。

私は、普段やっているパターン練習で、クリック音を間引きしてみたりしてます。
間引くのも、クリックの間隔が2小節くらいまではなんとか合うけど、4小節になると着地がずれがち。
「合うかな?」と思って結構ドキドキして、自分だけでキープって難しいなと思う練習になります。

演奏の時に、ガイドとなる刻みを作る方法

演奏の時に、手や声を使って裏拍のガイドになる細かい刻みを入れる方法です。
リズムのものさしに細かい目盛りを作るイメージかと。
演奏の知恵みたいな面もありますね。

手で刻む(オルタネートの空打ち)

オルタネートで演奏する場合など、無音のところに空打ちをいれる方法はよく使われていると思います。

打楽器の演奏をする時、無音のところに空打ち(ゴーストノート)を入れるのは、カホンなどでよく使われます。
実際、空打ちを入れたオルタネートで演奏すると、ぐっと精度が上がるように感じらますよね。
空打ちは、ドラムのハイハット的な役割もありますが、裏拍の目盛りが出来て精度が上がる効果もあると思う。

また、すべてに空打ちを入れなくても、リズムが取りにくいパターンのところで、必要なところだけガイドになる空打ちをすることもあります。

ことさと
ことさと

コンガなどでは、叩く手順はオルタネートではない場合も多くて、
熟練者は独自の手順で、空打ちなどしなくても微妙に揺らいだ、味のあるリズムを演奏しています。
これは、やはり自分の中にリズム周期がしっかり保持されているからできる、ということなのでしょうね。

手で刻む(ドラムのハイハットの場合)

ドラムのハイハットは、大体16分や8分を刻み続けています。
これは、裏拍を打つ時のガイドになるかというと、
本当にこれを目印にして、ハイハットに合わせて裏拍を入れようとすると、遅れたり、流れが悪くなる気がします。
大きな流れでみた時の目安にはなるかもしれません。

また、これが均一に刻んでいるなら、内部のリズム周期の安定になるのでは?という疑問も出てきます。
これについては、ハイハットの刻みは少し安定性に欠けるように思われます。

足や体幹を使った大きな動きと比べると、小手先で操作しやすいし、緊張などの影響を受けて乱れやすい。
また、ハイハットが安定していても、キックの位置がずれたり、フィルでずれるということもあって、
やはり、ハイハットだけでリズム周期を保持するのは難しそうです。

リズム周期の安定には、体幹や足を踏む大きな動きがどうしても必要そうです。

声に出す

声に出す、というのは、
例えば、16分なら「タカツクタカツク…」、8分なら「タツタツタツタツ…」と言う方法。

口で言うと、リズムの精度はかなり安定しやすいです。
というのも、実際に声に出すことで、実際のリズムとのずれがわかりやすくなり、内部周期へのフィードバックがしやすくなるから。
声に出すことは呼吸にもつながるので、呼吸を止めない効果もありそうです。

たぶん、みなさんされてるのかな、と思うけど、私もリズムのとりにくいところではよくやっています。

ことさと
ことさと

頭の中で思っているだけでなく、やっぱり声に出して言うと違う。
思ってるだけより声に出した方が安定します。

裏拍が続くところとか、「スタッタッタタタータ」のように声に出して、必死に合わせに行ったりすることもあります。(足で表拍を踏むのとあわせて)

曲を演奏する場合|バンドとしてのリズム周期について

最後にバンドで演奏する場合のリズム周期について考えていきます。
バンドの場合は、バンドとしてリズム周期を共有することが必要になるはず。

もしテンポが合わないとしても、自分がずれているとは限らない。
自分が走っているかもしれないし、相手が走っているのかもしれない。など、いろいろあるかと。

これは実際にバンドで演奏する場合はもちろん、曲の音源を使ってひとりで練習するときにも似たことが起こります。

私の限られた経験ではありますが、いくつかそんな経験をまとめてみました。

走る癖のある人がいる

以前、ピアノの友人と合わせてミニライブで演奏したとき、録画した演奏を見ると、フィルの後の小節の頭で、私のカホンがいつも遅れているように聴こえたことがありました。
最初は「あれ?私遅れてる?」と思ったけど、実は友人に走る癖があったので、「彼女が走っているからか!」と気づきました。
彼女が、フレーズ終わりで次の小節に移るとき、常にわずかに早く入っていたんです。
”これだと、私が遅れてると思われたかも…”と思ってしまいました。

練習では気が付かなかったので、本番ではいつもより走っていたのかも…。
でも、「本番で、走ってずれていたよ」とは言えませんでした💦

メンバー間でハネ方が共有されていない

以前ドラムの先生に聞いた話です。
先生がアマチュア時代に、バンドでハネ系の曲を演奏したときに、”どのくらいハネるか”をメンバーですり合わせずに練習を始めた結果、うまくいかなかったことがあると言っていました。

ハネると言っても、3連のリズムできっちりハネるか、少しハネた感じにするかという違いがあって、そこが重要だということがメンバー間で認識されていなかったとのこと。
改めて、ドラマー主導でハネ方をすり合わせたそうです。

ヴォーカルやリード楽器の演奏に癖がある

曲の音源を使ってカホンやドラムを練習したときに、演奏しにくさを経験したことがあります。

有名な曲だったのですが、なぜかだぴったり合わない、演奏しにくいと感じながら練習していました。
ところがレッスンで、”この曲はリード楽器とピアノが常に走り気味に演奏している”、あるいは、”ヴォーカルが前半だけ早いタイミングで歌っていて後半合ってくる”など、先生に教えていただき、曲によって癖があることがわかりました。

私は言われるまでそのことに全く気付かず、「なんか変だな?」と感じながら必死に合わせようとしてました。

リード楽器がメロディをためて演奏することはよくあるかもしれないけど、そういうものでもなく、聴いているだけなら気づかないレベル。
しかし一緒に演奏するとずれがわかる。

リード楽器とピアノが常に走り気味の曲については、それによって疾走感などが出るのかもしれません。
ジャンルやバンド編成によって、ドラム・パーカッションを含め、それぞれの楽器がいつもオンタイムで演奏するとは限りませんよね。

これは、そんなことを実感した話でした。

まとめ

裏拍をきっちり刻めるようになるためには、まず、自分の内部にしっかりとしたリズム周期をもつことが必要です、

しかしリズムは、音を耳で聞いてすぐに認識されるわけではありません。
リズムは身体の感覚を通して初めて、自分の内部にリズム周期として感じられるものです。

ですから、裏拍をきっちり刻むためには、
①自分の内部のリズム周期を安定させる。
② ①で形成したリズム周期を基準に、表拍の間を分割する

この2つが必要です。

記事では、①と②についてそれぞれ、具体的な方法を紹介しました。

その方法はいずれも、従来から現場のプレイヤーに言われていたことが多いものでもありました。
なぜやるのか、その意味を知ると自分でも意識しやすく、効果も出やすいのではないでしょうか。

コメント