パーカッションを始めると、これって家では練習できないの?と思いませんか。楽器にもよりますが、自宅で練習するには音がかなり大きいように思われます。
私は以前、アパートという感じの集合住宅の1階に住んでいて、練習はスタジオに行ってやってました。でもそんなにしょっちゅうは行けないので、行けないときは自宅で練習したいと思いました。そこで、自分の部屋でも出来ることを考えて練習していました。
自宅で出来る練習はとても限られているので、スタジオ練習の代わりにはなりません。でもやっているとスタジオに行ったときに、やっぱり違うな、効果あるな、と思いました。ですので、もし家でできることがあったらやりたい、と思うのならやる甲斐はあると思います。
この記事では、私がやっていたパーカッションの練習方法をまとめました。住環境にもよるので、私がやった方法がどのくらいおすすめできるかはわかりませんが、私の場合、この方法で5年くらい練習して、他の部屋の方から何か言われたことはありませんでした。
家でも練習してみたい、という方の参考にしていただけると嬉しいです。
自宅でパーカッションを練習する時に心がけたこと
自宅でパーカッションを練習するときは、下記の点を心がけました。
- 叩く楽器も振る楽器もミュートする。
- 叩く楽器は振動ができるだけ建物に伝わらないようにする。
- 時間帯を気にする。朝晩は避ける。他の住人が賑やかにしてそうな時間を狙う。
私が住んでいたのは、アパートという感じの建物の1階でした。もし2階以上に住んでいる場合は、階下への振動には特に気を配る必要があると思います。
住んでいる方にとって、外から聞こえてくる音は耳につくとかなり気になると思います。一度トラブルになると、その後はほとんど何もできなくなると思ったので、部屋での練習では相当気をつけてやっていました。(結果的他の部屋の方から苦情が出たり、何か言われたりすることはありませんでした)
住環境によって何をしたら問題化は違うと思います。
練習する場合は、どこまでなら少しずつ試して慎重にやってみるのがいいと思います。
電子ピアノの話ですが、鍵盤を弾く時のカタカタいう音(ピアノの音ではなくて)がうるさいと、階下からクレームが来たという話を、友人や引っ越し屋さんから聞きました。
打楽器ならなおさら注意しないといけないですよね。
戸建ての場合は、家族の理解次第でここまでではないかもしれません。
楽器ごとの練習方法
楽器ごとに、私がやっていた練習方法をご紹介します。
カホン
カホンは、音も振動も気をつけました。
次のようにして練習してましたがこんな練習でも、ちゃんと効果はありました。
- カホンの下にクッション材(ジョイントマット)、上に毛布を4重くらいにしてかぶせて叩く。
- 音は聴けないので、そこは想像で出来るだけ正しい叩き方を心がける。
- スプラッシュシンバルを使う場合は、シンバルスタンドを立てて、シンバルの上にはモフモフした何かをのせて鳴らないようにする。
- 足鈴は、ほんとの足鈴ではなく、鈴の小さいあまり鳴らないものを使う
これ。エスニックな民族舞踊で足に着けるアンクレットだと思います。
コンガ、ジャンベ
コンガやジャンベのような皮ものはミュートしても響くので、楽器そのものを使っては練習しませんでした。
やったのは次のような練習です。
- 机の上にタオルを敷いて、手順を覚える練習
- 机の上やベッドの上を叩いて、コンガのチェンジアップなどリズムの基礎練習
このくらいしかできませんでしたが、やっぱりやっているとスタジオで練習するときに違います。
パンデイロ
パンデイロはジングル(シンバル)が響くので、ストッキングをかぶせるといいよ、と以前習っていた先生に教わったことがあります。
やってみると、確かに音は抑えられるけど、パンデイロ自体が重くなるので、持つ手が辛かったです。手を鍛えるにはいいかもしれません。
パンデイロは打面のミュートはしてませんでした。このため、打面を本気では叩けず、そっと叩いてパターンの練習をしました。
シェイカー
シェイカーといえども、結構響きます。
以前勤めていた会社の外階段の踊り場で、休み時間に小さなシェイカーを振って練習したことがあります。
すると、上の階と下の階の両方から人が見に来てしまいました。
「何の音かと思った!」と言われました。特に注意はされなかったけど、やばいと思ってその後はしませんでした。
部屋で練習するときは、シェイカーがぴったり入るキルティングの袋の中に入れて振っていました。
音が少し小さくなって、振る感覚はわかるのでいい練習になると思います。
トライアングル
チーンと鳴らないように、三角の本体とビーター(鳴らす棒)に、毛糸をぐるぐる巻きつけました。
トライアングルって結構難しいですよね。やっていないと、ビーターを動かす動作がゲシュタルト崩壊して混乱したりしないですか?!
なので、動作を繰り返す練習をするのによかったです。
その他
うまくミュートできず部屋で練習したことがないのは、タンバリン、カシシでしょうか。カシシはかなりの爆音なので、部屋では難しいと思いました。
↑カシシ。インテリアとしてもかわいい。
逆にウドゥはミュートしないでそのまま練習(練習というか、遊びでたたいていただけですが)して、特に問題なかったです。
私のウドゥはマイネルの小さなタイプです。
まとめ
私がアパートの1階に住んでいたころやっていた、自宅でのパーカッション練習の方法をご紹介しました。
ポイントは下記の感じでしょうか。
- 叩く楽器も振る楽器も、音はミュートする。
- 叩く楽器は振動が建物に伝わらないように気をつける。
- 他の住人が静かにしている時間帯は避ける。
- 音がちゃんと鳴っている状態を想像して練習
- 手や体の使い方の練習にはなる。
他の方にとって予期せず聴こえてくる音は騒音だと思うので、くれぐれも慎重に、迷惑にならない範囲でを心がける必要があります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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