カホンで好きな曲を叩いてみようと思って、譜面を探したけど見つからない。
カホン譜ってないの…?という方、いらっしゃるかもしれません。
実は、ピアノやギターのように、それを見れば曲が演奏できるという楽譜は、カホンの場合ほとんどありません。
カホンを演奏する方は、みなさん曲を聞いて、自分でどう演奏するかを考えて譜面を作っていると思います。
私もカホンを始めて9年ほどですが、レッスンで使う曲など、ほとんど自分で譜面を起こしてきました。
その結果今では、レッスンで教わった「ドラムからカホンにアレンジする時のポイント」なども含め、自分なりにいろんなノウハウを積み重ねてきたと思っています。
この記事では、そんな私がカホン譜を作るときの方法や気をつけていることなどをまとめました。
カホン譜ってどうやって作るの?と思っている方の参考になれば幸いです。
ドラム曲やドラム譜からカホン用にアレンジする

さっそく、カホン譜を作るときの手順と考え方を紹介していきます。
ドラム曲の場合は、ドラムパートを耳コピしながらカホン用の譜面を作っていきます。
ただ、ドラム譜がある場合は、それを参考にカホン譜を作ることもできます。
初めての場合は、もしかしたらドラム譜を経由するとわかりやすいかもしれません。
(カホン譜を作るためだけに、わざわざドラム譜を購入する必要はないと思います)
アレンジの基本的な考え方
ドラム曲をカホン用にアレンジする時、基本的な考え方は、
- バスドラの音→カホンではベースで叩く
- スネア→カホンではトーン(オープン)やスラップで叩く
- タム→カホンではトーン(オープン)で叩く
カホンの叩き方で、ベースはバスドラの音、トーンやスラップはスネアの音とよく説明されるので、当然と言えば当然ですね。
それぞれの基本的な叩き方は、下の記事でまとめています。
スネアの音はトーンまたはスラップにしますが、この叩き分けはアクセントをつけたいところはスラップ、それ以外はトーンとというとらえ方をしています。
これは、最初に決めておくというよりは、演奏しているうちに”ここはスラップで!”と自然に分かってくる感じです。
タムの音も、トーンで表現できます。
これについては、”タムもスネアもトーンなの?”と思われるかもしれません。
私は最初そう思いましたが、実際やってみると、カホンらしい演奏になって、まったく問題ないんだな、とわかってきました。
そのままコピーできない部分のアレンジ
一方、ドラムをそのままコピーできないところもあります。
例えば、ハイハットや音数の多いフィル、シンバルなどです。
ドラムは両手両足を使うけど、カホンは基本的に両手だけなので、どうしてもできない部分があります。
(追加で足を使う場合もありますが)
その場合は、欲しいグルーブ感やニュアンスを、カホンでどう出していくかを考えます。
シンバル
カホンにスプラッシュシンバルを組み合わせるのは定番の方法ですね。
ドラム曲をカホンでカバーするなら、私はシンバルは必須だと思います。
カホンと一緒に使うには、手で鳴らせるスプラッシュシンバルやハンドクラッシュシンバルと呼ばれるものが必要です。
スプラッシュシンバルならどれでも手で鳴らせるわけではなく、中でも特に薄く作られたものが向いています。
このため、どうしても高い価格帯のものになってしまうのが難点です。
”薄い”と書かれているものなら一応鳴るのでは?と思って試したこともありますが、びっくりするほど鳴りませんでした。
なので、適当に買ってしまうと「こんなものなのかな?」という感じになるかもしれません。
でも向いているものを選べば、手でも気持ちよく鳴ってくれます。(鳴らし方にもコツがあります)
ですので、スプラッシュシンバルを新しく購入する場合は、慎重に選ぶことをおすすめします。
カホンと一緒に使うスプラッシュシンバルについては、下の記事で詳しくまとめました。
ハイハット
カホンで演奏する時、ドラム曲のハイハットをどうするかは一番悩むところかもしれません。
カホンで、ハイハットそのものに対応する部位はないので…。
ハイハットを完全に再現することはできませんが、まずはゴーストノートで16分感や8分感を表現することを考えます。
16分感を強く出したいときはゴーストノートを強めに、そうでもない時は弱くするなど調整することも。
私は、レッスンで先生に「16分感がもっと欲しい、ゴーストノートをもっと強く」と指摘されたこともありました。
私もまだまだですが、曲やフレーズによってどの程度ゴーストを出すのがいいかは違うので、このあたりはいろいろ演奏しながら感覚をつかんでいくところだと思います。
ゴーストノートだけでは足りない、何かを足したいという場合は足を使って、足鈴やハイハットのオープン・クローズ、フットスプラッシュなどを加えることもあります。
足で16分を刻むのは難しいですが、
4分の表や裏、8分で刻むと、曲のサビがぐっと盛り上がる。よく使われる方法だと思います。
フィルイン
フィルによってはカホンでやるのが難しい場合もありますね。
短いフレーズなら、そのままカホンでできるものも多いです。
ただ、短くてもカホンに向かないフィルもあります。
シンバルを入れる前は最後の音符を叩かない
フレーズの頭では、シンバルを入れる(入れたい)箇所があります。
フレーズの頭でシンバルを入れるときは、シンバルだけだと音が浮いてしまうので、ベースを同時に叩く必要があります。
つまり、シンバルとベースを入れるために両手が必要。
この準備のため、その直前の最後の音符(16分か8分)は叩くことができません。
例えば、次のような感じ(効果音としてシンバルを使う場合は別)

①と②の2つのパターンを書いてみました。
それぞれ、フレーズ終わりのフィルと、次のフレーズの頭のシンバルです。
直前の16分を叩くと次の頭のシンバルとベースを同時に叩くことができなくなるので、下のパターンのように、最後の16分は省略する必要があります。
これは、カホンのレッスンでかなり最初の頃教わったことで、ドラムのフィルをカホン用にアレンジする時に、私がまず考えるのはこの部分です。
最初は、最後の音符を叩かないなんて、なんだか納得できない気がしました。
どうしても叩きたいなら、次の頭の1打とつなげてダブルで叩く方法がありますが、かなり頑張って演奏する感じになります。
何曲もやっているうちに、たいていは曲の中で聞くとそれほどの違いはなく、無理に叩いてグルーブ感が崩れるより、安定して叩ける方がいいと考えるようになりました。
コピーにこだわらない|カホンらしいフィルがいいこともある
長いフィルやドラムだからこそ決まるフィルってあると思います。
また、問題なくコピーできても、カホンで演奏するならこっちの方がいい、ということもあるかも。
そういう時、コピーにこだわるより、まったく違うカホンらしいフィルを入れることもあります。
カホンらしいフィルって、簡単には説明できないのですが、私もレッスンで先生の演奏を必死でコピーして、”こんなパターンも!”などと思いながら練習しました。
未だに、ワンパターンから抜けられなかったり、私って想像力が足りないなぁ、と思うことも多いのですが。
でも、カホンだからこそ少ない音数できまったり、逆に指技など使って「おっ」と思わせたり、あるいはタンバリンやカスタネットなどの小物を使ったりして変化を持たせることもできます。
カホンはドラムの代用品ではなく、カホンの魅力が伝わるような演奏をする。
そんなアレンジをしたいと考えています。
私のカホン譜の書き方

耳コピでドラム曲からカホン用の譜面を作るときは、前の章で挙げたことを考えながら、ドラム譜の場合と同じように譜面を作っていきます。
ここでは、これまで説明してきた以外で、カホンの場合に私が気をつけていることをまとめました。
基本的な手順はドラム譜の場合と同じ
基本的な手順は、ドラムなど他の楽器の譜面を起こす場合と同じです。
耳コピでドラムやパーカッションの譜面を起こすときに、私がやっている手順を下の記事で紹介しています。
地道ですが、私が初心者の頃からやっていた方法で、初めて耳コピするという方でも挫折しにくいのではないかと思います。
興味のある方は、こちらも参考にしてみてください。
五線紙に書かなくてもいい
カホンの場合は、ドラムのように音符の場所が細かく決まっていないので、五線紙に書かなくてもいい。
というか、五線紙に書く必要がない。
私は五線のない白い紙に書きます。
この方がたくさん書けるし、五線紙を用意しなくていいし、すっきりして見やすい気がします。
こんな感じに、私は横に8小節入れて、横長に書いてます↓

ドラムを聞きながら直接カホン譜にする
カホン譜を作るときは、耳コピでドラムを聞きながら、直接カホン用にアレンジして譜面を書いていきます。
(特にドラム譜を経由することはないです)
例えばですが、私の場合こんな感じ。

カホン用はだいぶ簡単です。ハイハットは書きません。
もし、必要なら”16分感出す”などと書いておいて、演奏する時ゴーストノートを意識できるようにするかもしれません。
ドラム譜では、バスドラとそれ以外の音符を分けて書くけど、カホンの場合は特に分けません。
クラッシュシンバルは書くことが多いです。
このパターンでは、フィルの最後の16分音符まで叩くと、もし次の頭がクラッシュシンバルなら手が足りなくなるので、カホンならこう叩くな、という感じに変えました。
スネアだったところを、トーンにするかスラップにするは書いていません。
ここは、演奏しながら考えるので。
バスドラ(ベース)とそれ以外の音符は分けないで書く、と言いましたが、4つ打ちの場合は分けるかもしれません。

こんな風に。この方が見やすいです。
カホン譜の正しい書き方、というのはないはずです。
(ドラム譜でも、人によって多少の違いがありますね)
これは、私の場合こう書くということだけど、大体みんなこんな感じじゃないのかな?
私はこれをもってレッスンに行って、注意されたことはないです。
後から自分が見てわかること、同業者の人がみればわかるだろうな~くらいのきれいさを心がけて書いてます。
カホンならではの音色を考える
原曲を聴いていると、”ここはウインドチャイムを入れるとよさそう”、”サビにタンバリンが合うかも”など、演奏のアイディアが出てくることがあります。
そんな時は、譜面に簡単に書いておきます。
私は、足鈴やウインドチャイムを使うことが多いです。
(シンバルは、最初から入れるものと考えています)
ウインドチャイムはパーカッションらしい効果音で、盛り上げたり雰囲気をだすのに使いやすい。
足鈴もアコースティックな演奏では、カホンによく合います。
その他、タンバリンやカスタネットを固定してアクセントとして使うこともあります。
このような小物がうまく使いこなせると、ドラムの代用ではない、カホンの魅力がより感じられる演奏ができる気がします。
あえてカホンだけという演奏もシンプルでよいですが、せっかくのカホンなので、私はひとつのパーカッションのセットとしていろいろな小物と組み合わせて楽しみたいと思っています。
まとめ
ドラム曲をカホン用にアレンジして、譜面を作る方法についてご紹介しました。
現在、カホン譜で販売されているものはほとんどなく、自分で譜面を起こして演奏している人が多いと思います。
私も、ドラム曲をカホンで演奏するときは、ドラムを耳コピしてカホン用にアレンジしています。
この手順は、たぶん大体のひとはこんな感じだろうな、と思うものだけど、必ずこうというものでもなく、人によっていろいろ違うと思います。
ドラム曲をカホンで演奏する時は、どんな演奏にするか、いろんなアレンジが考えられるところも魅力のひとつ。
単なるドラムのコピーではなく、カホンならではの、自分らしい演奏を楽しむのが一番ではないかと思うのです。
この記事が、ドラム曲をカホンでカバーしたいと考える方の参考になると幸いです。













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